読み切り

【今日の読み切り】「わたしはまだ漫画をしらない」

マンガ家志望の田中が、本当の自分の作品を模索する

【わたしはまだ漫画をしらない】

著者:みなとなみ

講談社

 主人公の田中は、マンガ家志望の若い女性。作品を編集に持ち込むも、13回もボツになる。そんな彼女の収入源は、依頼を受けて「殺し」を行なうことだった。

 本作「わたしはまだ漫画をしらない」は、「2024年後期・第86回ちばてつや賞一般部門」で大賞に輝いた、みなとなみ氏の短編作品。2024年12月26日より「コミックDAYS」にて配信されている。

 マンガ家を目指す若い女性が、実は殺し屋という意外な設定。見た目のどこか自信なげな雰囲気とは異なり、冷静に相手を仕留めるというギャップが面白い。憧れの天宮先生の作品を追い続けるあまり、自分の作品を模索する田中。「殺し」の依頼中にも関わらず、どうすれば「自分の作品」が描けるのかを真剣に考えている彼女の様子が描かれている。

□「コミックDAYS:わたしはまだ漫画をしらない」のページ

【あらすじ】

目標は憧れの天宮先生。マンガ家を目指し奮闘中の田中だが、編集者にはボツを食らってばかり。そんな彼女の主な収入源は、指令を受けての「殺し」。ある日、将来やマンガのことを考えていたせいもあってターゲットに攻撃をかわされ、猛反撃を受ける。ボコボコになりつつ、田中は創作について「大切な「気づき」を得るのだった。