特別企画

【今日の読み切り】「世界のおわりのペンフレンド」

ディストピアの世界で少女が見つけた遊園地――物語は未来へ続く

【世界のおわりのペンフレンド】

著者:岩田雪花/松浦健人

集英社

 かすみが6才の時に、地震が起き、病気が流行する。ディストピアの世界で、彼女は遊園地のような場所を見つける。そこはキラキラしたラメ入りのペンや7色が出るサインペンなどが揃った文房具店。大好きなアニメのイラストを描くのが日課だったが、ある日、そのイラストにメッセージが残っているのを見つける。

 本作「世界のおわりのペンフレンド」は、「株式会社マジルミエ」を手掛けた岩田雪花氏と、「仄見える少年」でも知られる松浦健人氏による作品。「ジャンプ+」にて2021年に配信された。

 本作では、滅びかけた世界の文房具店で、まるで文通のようなやり取りが繰り広げられていく。「どんな人が書いているんだろう」と、相手を想像しながら書く気持ち。思いも寄らず相手から返事が届いた時に、感動するかすみの姿、そして物語が未来へと繋がっていく様子を、最後まで読んで確かめてほしい。

【あらすじ】

滅びかけた世界の文房具屋で、少女と元アニメーターの男が交わす言葉は――「株式会社マジルミエ」の岩田雪花氏と「仄見える少年」の松浦健人氏が贈るディストピア文通物語。