特別企画
テニミュ「全国氷帝」開幕! 暑い夏がさらに熱くなる初日会見&ゲネプロレポート
2025年7月7日 06:00
- 【ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝】
- 東京:Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL) 7月6日~7月13日
- 大阪 :SkyシアターMBS 7月19日~7月27日
- 岐阜 :土岐市文化プラザ サンホール 8月1日~8月3日
- 福岡 :久留米シティプラザ ザ・グランドホール 8月15日~8月17日
- 東京凱旋 :日本青年館ホール 8月23日~8月31日
- チケット料金 全席指定 7,800円
許斐剛原作による「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝」が、本日7月6日に東京・Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)で開幕した。本番に先がけて初日会見と公開ゲネプロが行なわれたので、その様子をレポートする。
2.5次元の先駆け「テニミュ」のシステム
マンガ「テニスの王子様」は、伝説的なプロテニスプレーヤーだった父を持つアメリカ生まれの主人公・越前リョーマが、テニスの強豪校・青春学園中等部(略称:青学)に入学することから物語は始まる。
ミュージカル『テニスの王子様』は、2003年の初演から22年も続く2.5次元の先駆けといえる作品だ。原作の東京都地区予選「不動峰戦」、都大会「聖ルドルフ学院戦」「山吹戦」、関東大会「氷帝戦」「緑山戦」「六角戦」「立海戦」、全国大会「比嘉戦」「氷帝戦」「四天宝寺戦」「立海戦」をそれぞれミュージカル化。
約10校の試合を約10公演に分け、地区予選「不動峰戦」から全国大会決勝「立海戦」までを1シーズンとし、約5~7年かけて1シーズン分の公演が行なわれる。現在は4巡目となる4thシーズンで、今回の公演は全国大会「氷帝戦」となる。単行本では31巻~35巻が該当するエピソードだ。
22年もの歴史を持つ「テニミュ」は、キャストが卒業し、定期的に新キャストに変わるのが慣例。メイン校となる青学キャストは5~6公演で卒業することが多く、直近だと2024年1月の関東大会「立海戦」で11代目青学が卒業。
現在の青学キャストは2025年1月の全国大会「比嘉戦」でデビューし、今回の氷帝戦で2公演目となる。ライバル校のキャストはシーズンを通して演じることが多く、今回の氷帝学園のキャストは、ほとんどが4thシーズンの関東大会「氷帝戦」から続投。部長・跡部景吾のみ今回の全国氷帝戦から、石川志泉が新キャストとして登場する。
初日会見には、越前 リョーマを演じる竹内雄大、桃城 武を演じる有岡歩斗、跡部 景吾を演じる石川志泉、忍足 侑士を演じる草地稜之が登壇した。
越前 リョーマを演じる竹内雄大は「前回の公演から原作などを見返して、今回はリョーマくんの佇まいをより意識して演じるようにしています。シングルス1の試合は、跡部とのラリーを志泉くんと細かいディテールなどを頑張りました。今回の公演は、各々が課題を見つけ、それを克服しみんなが成長しています。稽古で感じた熱量をそのまま舞台でも出して、皆さんに感動を届けられたらなと思います」と意気込みを語った。
桃城 武を演じる有岡歩斗は「前回もたくさん練習しましたが、今回はテニスのフォームが一番成長したと思います。忍足役の草地くんと一緒にラリーの練習を毎日たくさんして、パワープレイヤーらしいパワーを感じられるフォームになっていると思います。全国氷帝は全部の試合が熱い試合なので、暑い夏ですが僕たちがもっと暑い夏にしてみせます」と頼もしいコメントを残した。
跡部 景吾を演じる石川志泉は「公演を目前にして、緊張すると思ったんですけど意外と緊張していなく、初日を楽しく迎えられそうです。 今まで跡部は持久戦でテニスをしていたんですけど、今回は違って、全国大会で全国制覇という目標を氷帝の部長として本気で勝ちに来ているという、その覚悟が見える試合だと思います。自分は新しく氷帝に入って、チームも一から団結し、稽古もずっと集まって色々な話し合いをしました。上へ上へと目指して頑張ってきたので、すごく良いものが出来上がっていると思います」と、初公演ながら堂々とした心持ちを語った。
忍足 侑士を演じる草地稜之は、「前回の関東大会はダブルスで出場し、今回の全国大会はシングルスということで違った戦い方に注目してほしいです。前回は桃城と菊丸の即席ダブルスペアに負けて、そのときに自分が見た床の景色や悔しい気持ちを1分1秒も忘れたことがありません。その悔しさを今回シングルスで対戦する桃城にすべてぶつけてやろうかなと思っています。いつも冷静沈着な侑士が次第に魂が燃えさかるような熱い試合を桃城と繰り広げていくので、ぜひ注目していただけたら嬉しいです」と前回の敗戦のリベンジを果たすことを誓った。
また、草地稜之からは初舞台となる石川志泉についても言及。「志泉が今回初舞台ということで、めちゃくちゃ頑張ってるのをずっとそばで見ていました。本当にもう最高の跡部を、そして氷帝を、皆さんにお届けできるのを楽しみにしています」
関東大会の敗戦からリベンジを狙う氷帝学園
青春学園は関東大会1回戦で氷帝学園に勝利。全国大会は会場が東京都であるため、氷帝学園は開催地推薦枠として出場できることとなった。本公演では関東大会の雪辱を果たしたい氷帝学園と、関東大会優勝校として全国大会に挑む青春学園の戦いに注目が集まる。
1幕はシングルス3「桃城vs忍足」から始まり、関東大会で敗戦を喫した忍足が、再び桃城と対決。曲者同士の意表をつくようなラリーから、次第に熱が増していきどんどん白熱する展開になっていく。
続いてダブルス2「乾・海堂vs向日・日吉」ではデータテニスを得意とする乾と持久力が持ち味の海堂ペアに、アクロバットを得意とする向日と演舞テニスの日吉が立ちはだかる。向日のソロ曲は軽快な曲調とダンスがキャラクターとマッチしており、日吉のソロ曲では三味線と和笛の音色がこれぞ日吉! と感じさせてくれる楽曲だった。
シングルス2「手塚vs樺地」は、卓越した強さを誇る青学の部長である手塚が、相手の技を一度見たら吸収してしまう樺地にどう立ち向かうか注目が集まる。途中には、関東氷帝戦の手塚vs跡部の回想シーンも入り、当時の楽曲とともに名シーンが蘇り、胸を震わさずにはいられない。
2幕はダブルス1「大石・菊丸vs宍戸・鳳」から始まり、怪我から復帰した大石と菊丸のゴールデンペアの復活、過去の試合では青学ダブルスに勝利している宍戸・鳳がさらにパワーアップしており注目の対戦カードだ。
この時点で青学2勝、氷帝1勝という状況で、大石・菊丸ペアが勝つと青学の3勝で試合終了となる。次のシングルス1で控えている跡部まで試合が回らなくなるため、宍戸・鳳は絶対に負けられないという心理も働いてくる。ダブルス2はとにかく熱戦、熱いシーンの連続で、どちらのペアも相手への信頼が強くあり、ダブルスの魅力がふんだんに詰まっている。
そしてついに最終試合となるシングルス1「越前vs跡部」に繋がるが、無我の境地へとたどり着いたリョーマと、氷帝を全国を勝利へと導くために己の欲を捨てて本来のテニスで勝負する跡部の試合も手に汗を握るシーンの連続だ。タイブレークに突入してからも熱戦は続き、最後までどちらが勝つかまったくわからない展開は一瞬も目が離せない。
なお、公演時間は3時間5分で、1幕は75分、休憩を20分挟んで2幕は90分あるが、2試合のみの2幕は90分あるとは思えないくらいあっという間に過ぎ去ってしまった。初日会見で桃城 武を演じる有岡歩斗が「全部の試合が熱い試合」と語っていたのも頷ける。
公演は青学と氷帝以外にも、過去に対戦した立海大付属や比嘉中のメンバーも登場しており、物語をさらに熱くする。東京・Kanadevia Hallでは7月13日まで、その後は大阪、岐阜、福岡と地方を回り、最後は東京凱旋として日本青年館ホールで8月31日まで上演。夏の始まりから終わりまで、熱い戦いをぜひ目に焼き付けてほしい。
公演概要
【公演タイトル】
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝
【公演期間・劇場】
東京:Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL) 7月6日~7月13日
大阪 :SkyシアターMBS 7月19日~7月27日
岐阜 :土岐市文化プラザ サンホール 8月1日~8月3日
福岡 :久留米シティプラザ ザ・グランドホール 8月15日~8月17日
東京凱旋 :日本青年館ホール 8月23日~8月31日
【原作】
「テニスの王子様」許斐剛(集英社「週刊少年ジャンプ」より)
【脚本・作詞・演出】
三浦香
【音楽】
坂部剛/Yu (vague)
【出演】
青学
越前リョーマ:竹内雄大
手塚国光:寺田友哉
大石秀一郎:藤本力翔
不二周助:橋本勇大
乾貞治:世良大雅
菊丸英二:長嶺龍汰
河村隆:坂上翔麻
桃城武:有岡歩斗
海堂薫:渡邊樹
堀尾聡史:大山蓮斗
加藤勝郎:加藤央睦
水野カツオ:中川湊斗
氷帝
跡部景吾:石川志泉
忍足侑士:草地稜之
宍戸亮:広井雄士
向日岳人:小辻庵
芥川慈郎:横山賀三
滝萩之介:中田凌多
樺地崇弘:栗原樹
鳳長太郎:明石陸
日吉若:酒寄楓太
立海
幸村精市:潮見洸太
真田弦一郎:速川大弥
丸井ブン太:白金倫太郎
ジャッカル桑原:大村征弥
比嘉
木手永四郎:二階堂心
甲斐裕次郎:益川和久
平古場凛:桜井一
テニミュボーイズ
中川月碧/原田悠希/吉村空我
【チケット料金】
チケット料金 全席指定 7,800円
【主催】
東京・大阪公演:テニミュ製作委員会
岐阜公演 :中京テレビ放送
福岡公演 :福岡放送
(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会