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「ROCK MUSICAL BLEACH」破面篇ゲネプロレポート!大迫力のロックと剣劇で破面篇ファイナルへ

【「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Final~】

東京:天王洲 銀河劇場 2月8日~2月24日

大阪 :COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 3月1日~3月9日

チケット料金 S席 12,000円/A席 9,800円(全席指定)

 久保帯人原作による舞台「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Final~」が、本日2月8日に東京・天王州 銀河劇場で開幕した。本番に先がけて公開ゲネプロが行なわれたので、その様子をレポートする。

 漫画「BLEACH」は、霊が見える高校生・黒崎一護が、死神を名乗る朽木ルキアと出会ったことで死神の力が手に入り、悪霊「虚(ホロウ)」を退治する死神代行を担うこととなる。

 作品内では人間が住む現世だけでなく、死神が住む「尸魂界(ソウルソサエティ)」や、虚が住む「虚園(ウェコムンド)」なども舞台となり、霊力でできた刀「斬魄刀」を武器に、数々の強敵に一護と仲間たちが立ち向かう。

 「ROCK MUSICAL BLEACH」では、“ロックと剣劇”をコンセプトに原作をミュージカル化。迫力のある音楽と原作の再現性、各キャラクターが所有する斬魄刀で繰り広げられる殺陣などが大きな見どころとなっている。初演は2005年と20年前に遡り、2.5次元舞台として注目をいち早く集めていた。

「破面篇」完結

 本公演のエピソード「破面篇」は2部作となっており、2024年5・6月に前編を上演。今回は後編に該当し、破面篇の完結までを描く。破面篇は単行本21巻~48巻に収録されており、後編はおおよそ37~48巻の内容となる。

 黒崎一護と仲間たち、死神が所属する組織「護廷十三隊」、虚の力を持つ死神「仮面の軍勢(ヴァイザード)」が、藍染惣右介率いる「破面(アランカル)」に立ち向かう総力戦が描かれている。

左から、井上織姫、茶渡泰虎、黒崎一護、石田雨竜
平子真子率いる「仮面の軍勢(ヴァイザード)」

 第1幕では、織姫を虚園へ連行したウルキオラと一護の対決が早くも白熱。両者の対決は前編「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Beginning~」でも描かれていたが決着はつかず、再度の対峙もなおウルキオラの強さに圧倒される。

 絶体絶命状態から一護に変化が生まれ、圧倒的な力を手に入れて優勢に立つが、織姫の声も石田の声も届かない虚のようになってしまった一護の姿は、漫画を読んだときと感じた切なさや憤りを思い出させられた。

井上織姫とウルキオラ

 ウルキオラとの戦いに決着はつくも、藍染たちが侵攻を開始した空座町では、破面の中でも特に力を持つ「十刃(エスパーダ)」が護廷十三隊と全面対決を繰り広げていた。

 日番谷vsハリベル、砕蜂vsバラガン、京楽・浮竹vsスタークなど、手に汗握る戦いが怒涛に描かれ、息をつく暇もないくらい名対決が続いていく。エスパーダと護廷十三隊の対決で特に見どころなのが、護廷十三隊各隊長の「卍解」演出だ。

 卍解では斬魄刀の力が開放され、見た目も大きく変わるが、映像や精巧に作られた小道具などを用いて迫力ある演出が加えられている。

 例えば日番谷冬獅郎の卍解「大紅蓮氷輪丸」は、氷をまとった演出が映像で描かれており、砕蜂の卍解「雀蜂雷公鞭」はミサイルのような大きな武器が右手に携えられている。こうした迫力ある演出が、ド派手なバトルをさらに盛り上げていた。

日番谷冬獅郎
砕蜂

 第2幕では、平子真子率いる「仮面の軍勢(ヴァイザード)」も合流し、藍染たちとの戦いにさらに熱が生まれる。中でも、破面篇後編の名シーンとも言えるのが市丸ギンと松本乱菊の対話だ。護廷十三隊を裏切った市丸ギンにその理由を問う松本乱菊、そして市丸ギンの本来の目的、原作での印象深いシーンが舞台でも惜しみなく描かれている。

 数々の戦いを終え、ついに一護と藍染が対決し、物語は終盤へと向かっていく。破面篇の“ラスボス”である藍染の強さは圧倒的で、その強さに説得力を持たせるのが、藍染惣右介を演じる井澤勇貴の歌唱力と怪演だ。落ち着いているが瞳の奥底には不気味さがあり、藍染が歌うたびに「勝てない……」と思ってしまいそうだった。

 井澤勇貴はじめ、「ROCK MUSICAL BLEACH」はとにかく出演者の演技力、歌唱力が群を抜いており、激しいバトルや、各キャラクターの強さにより納得感を持たせている。キャラクターが漫画の中から出てきたかのような再現度の高さは、まさに2.5次元舞台の醍醐味とも言えるだろう。

松本乱菊と市丸ギン
最後は一護と藍染が対決

 【20時30分追記】新たな兼役についても発表された。山﨑省吾はメインキャストとして平子真子を演じているが、綾瀬川弓親も兼任していることが明らかになった。石田雨竜役の佐藤永典は吉良イヅル、斑目一角役の川﨑優作は有昭田鉢玄、阿散井恋次役の宇野結也は天鎖斬月を兼任しており、ほかにも多数の兼役が公開されている。

 事前に発表されていた兼役では、朽木白哉役の山本一慶が浮竹十四郎、更木剣八役の岡本悠紀が狛村左陣、ティア・ハリベル役の護あさなが卯ノ花烈を演じている。メインキャスト以外での出番を発見するのも、本編を楽しむエッセンスの1つとなるだろう。

綾瀬川弓親(山﨑晶吾)
左から、狛村左陣(岡本悠紀)、吉良イヅル(佐藤永典)
有昭田鉢玄(川﨑優作)

 「『ROCK MUSICAL BLEACH』~Arrancar the Final~」は、本日2月8日から24日まで東京・天王洲 銀河劇場、3月1日から3月9日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演。

 チケットは一般販売、当日引換券ともにチケットぴあで発売中。大迫力の本編、そして全公演で予定されている本編終了後のスペシャルカーテンコールまでぜひ自身の目で焼き付けてほしい。

本編終了後のスペシャルカーテンコールも全公演で予定

公演概要

【公演タイトル】
「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Final~

【公演期間・劇場】
東京:2月8日~2月24日 天王洲 銀河劇場
大阪:3月1日~3月9日 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

【原作】
「BLEACH」久保帯人(集英社 ジャンプコミックス)

【脚本・演出】
児玉明子

【音楽】
兼松衆

【出演】
黒崎⼀護:木原瑠生
井上織姫:佐當友莉亜
茶渡泰虎:チャンヘ
石田雨竜:佐藤永典

平子真子:山﨑晶吾
猿柿ひよ里:中野美優

浦原喜助:根本正勝

山本元柳斎重國:平川和宏
京楽春水:山口馬木也
砕蜂:齋藤千夏
朽木白哉(浮竹十四郎):山本一慶
阿散井恋次:宇野結也
檜佐木修兵:大友海
日番谷冬獅郎:松岡拳紀介
松本乱菊:美麗
更木剣八(狛村左陣):岡本悠紀
斑目一角:川﨑優作
朽木ルキア:田野優花

内田未来 / 亀井照三 / 白崎誠也 / 田邊謙 / 細川晃弘 / 松川大祐 / 宮川連 / 望月凜 / 師富永奈

ウルキオラ・シファー:百名ヒロキ
コヨーテ・スターク:唐橋充
ティア・ハリベル(卯ノ花烈):護あさな

市丸ギン:秋沢健太朗
東仙要:藤田浩太朗

藍染惣右介:井澤勇貴

※山崎晶吾、川崎優作の「崎」は立つ崎が正式表記。

【チケット料金】
S席 12,000円/A席 9,800円(全席指定)

【主催】RMBLEACH製作委員会2024(ネルケプランニング/ぴえろ/集英社/テレビ東京/電通)
【公式サイト】https://rmbleach.com/
【公式 X】 @RM_BLEACH2024