特別企画

【今日の読み切り】「ぼくとわらしと」

手術直前の少年が何でも願いを叶えてくれる座敷わらしと出会う物語

【ぼくとわらしと】

著者:勝郎

小学館

 喧嘩で怪我をして、病院に入院している優太郎。ベッドにいる彼の前に、着物をきた子供が現われる。だが息子を心配する母親には、その子供の姿が見えていない。その子供は妖怪、座敷わらしだった。何でも望みを叶えられる座敷わらしは、怪我を治せるというが、優太郎は断る。それを聞き座敷わらしは、友達になろうという。

 本作「ぼくとわらしと」は、「サンデーうぇぶり」にて2020年6月より配信されている勝郎氏による短編マンガ。優太郎は、部屋でしか遊んだことのないという座敷わらしと、あやとりや折り紙、写真から物を見つけて遊ぶ絵本といった、アナログな遊びを一緒に楽しむ。

 手毬を見れば「Bluetoothで連携して遊ぶんじゃないの?」とか、コマを見て「ハンドスピナー?」と聞く優太郎は、まるでZ世代の子供たちのような反応に見えておもしろい。怪我を治せるという座敷わらしの提案にも「別にいい」という彼は、学校でも浮いた存在なのかもしれない。入院してベッドの上にいる時の、なんだかまわりから取り残されて1人なったような感覚も理解できる。

 手術に向かう優太郎を必死で追いかけ「遊んでほしい」という座敷わらし。優太郎が座敷わらしに伝えた言葉、そして予想もしないラストシーンは実際に読んで確かめてほしい。

【あらすじ】

手術直前の少年が座敷わらしと出会う話。
ボーイ・ミーツ・ヨーカイ。