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「はじめの一歩」作者・森川ジョージ氏が“マンガの映像化”についてXで語る

アニメ制作陣とのやりとりなど実体験を明かす

2月1日 投稿

マンガ「はじめの一歩」1巻書影より

 2月1日、ボクシングを題材としたマンガ作品「はじめの一歩」の原作者・森川ジョージ氏が、自身のXにてマンガの映像化について語った。

 森川ジョージ氏のポストでは「漫画の映像化。漫画家さんの特に新人さんに向けて」という書き出しから始まり、「はじめの一歩」アニメ放送時に森川氏とアニメ制作陣との間で行なわれたやりとりや、映像化に対する自身の想いなどが語られている。

 森川氏は「40巻買ってくれた読者を失望させないでほしい」という条件のもと「はじめの一歩」のアニメ化をスタートするも、アニメ2話目を観て納得がいかず「約束と違う、今すぐやめてくれ。やめないなら僕が連載をやめる」と制作会社に言いに行ったことがあったという。会議の末、その後は素晴らしいデキになり信頼関係もでき、脚本チェックなしで全面的に任せるようになったそうだ。

 このような実体験から「走り出したものを止めるのはエネルギーを使うし勇気がいる」としたうえで、「しかし作品と読者を守れるのは原作者だけで、その責務がある。尊敬と感謝を忘れずに堂々と自分の意見を言ってほしい」とその想いを綴った。

 また、「そもそも漫画と映像では演出方法に大きな違いがあり原作そのままというのは至難の業」と、マンガを映像化することの難しさにも触れ、制作を進めるうえで一番大切なことは「原作者を含め全員が尊敬と感謝をもって携わること」だという。「これは自分だけの主観的な意見なので一つの参考としてとどめておいて下さい」と伝えている。