特別企画
触れるアンディ・フランクなど「超!弱虫ペダル展」本日より開催。ファン心理を捉える展示も多数
来場者が「弱ペダ」の世界に飛び込めるような展示も多数でワクワクが止まらない
2024年3月29日 14:21
- 【超!弱虫ペダル展】
- 開催期間:3月29日~4月21日
- 会場:池袋・サンシャインシティ 展示ホールA
- 料金:
- 1,800円(一般・前売り)
- 2,000円(一般・当日)
- 4,800円(グッズ付き・前売り)
- 5,000円(グッズ付き・当日)
本日3月29日より、池袋サンシャインシティ展示ホールAにて「弱虫ペダル」連載15周年突破記念「超!弱虫ペダル展」が開催されている。
この「超!弱虫ペダル展」は秋田書店のマンガ雑誌「週刊少年チャンピオン」で連載されている自転車競技を題材としたマンガ「弱虫ペダル」が15周年を迎えたことで計画されたものだ。「弱虫ペダル」は千葉の自宅から秋葉原まで自転車で通っていた主人公の小野田坂道が高校に入学し、そこで自転車競技に出会う。競技を通じて坂道の成長とかけがえのない仲間との出会いが描かれている作品だ。
今回の展覧会が開催されるにあたり、クラウドファンディングを募って制作した展示物があるなど、ファンも一体となってこの「超!弱虫ペダル展」ができ上がっているそうだ。
会場内には作者の渡辺航氏によって描かれた原画が200点以上展示されており、アナログ原稿ならではの味わいを楽しむことができる。通常のマンガ原稿のほかにカラー原稿も何点か展示されており、印刷とは違うダイレクトな色の繊細さも感じることができる。渡辺氏の原画は宮城県にある石ノ森萬画館で1度開催された「弱虫ペダル展」で展示されなかったものもあり、貴重な展示イベントとなっている。
会場内には原画のほかに、この展覧会だけのために書き下ろされた等身大のキャラクターパネルも展示されており、隣に並んで写真を撮影することも可能だ。
会場内は「弱虫ペダル」のストーリーに沿った展示が行なわれており、主人公の小野田坂道が自転車競技に出会ってから3年生になったところまでと、スピンオフ作品の原画とそこまでに坂道が出会ったキャラクターたちが順番に紹介されている。じっくり見て回ると、「そういえばこのシーンはこんなことがあったなと」ふと思い出して目頭が熱くなることもある。
主人公の坂道が最初に今泉と対戦した学校の坂や、合宿で1,000㎞走ったコースの一部といった思い出の場所を立体的に再現したジオラマ、クラウドファンディングによって作成された物、マンガ内では明確には描かれてはいない各キャラクターたちの部室のロッカーの中まで楽しむことができる。
ちなみに総北高校と箱根学園の部室のロッカーの中身は、作者の渡辺氏が各キャラクターごとに入れてほしいものを細かく指定したといい、中にどんなものが入っているかじっくり見て確かめるとおもしろい。
今回の展示の中には来場者がマンガのシーンの中に入ったような撮影が楽しめるエリアがいくつかあり、作中で御堂筋と真波の背中に見えた羽が吊るされている。ここは来場者の背中に羽が生えたかのような撮影ができるフォトスポットになっている。さらに、作品上で登場する表彰台、箱根学園の泉田塔一郎の胸筋である“アンディとフランク”に実際に触れる展示などもあり、ファン心理を捉えたものが多い。
会場の展示の中には読者やファンの力によってつくられたものもあり、中には今回のために行なわれた人気投票で得票数の多かったキャラクター3人の等身大のアクリルスタンドが制作され展示されている。
「超!弱虫ペダル展」は原画を見るだけでなく、ファンが弱虫ペダルの世界をじっくり堪能できるようになっていた。さらに、会場ではアニメ「弱虫ペダル」で小野田坂道の声を演じた山下大輝さんと、巻島裕介の声を演じた森久保祥太郎氏による音声ガイドもあり、この2人がエリアごとにそのシーンを振り返りながら楽しくトークしてくれる。会場にお越しの際にはぜひスマートフォンとイヤホンを忘れずに持参して、音声ガイドと共にこの「超!弱虫ペダル展」楽しんでほしい。
「超!弱虫ペダル展」は本日から4月21日まで開催されているので、興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてほしい。
(C)渡辺航(秋田書店)2008