読み切り

【今日の読み切り】「恋のサイレンサー」

ターゲットが自分好みだった……女殺し屋による不思議なラブコメディ

【恋のサイレンサー】

著者:但馬朔

講談社

 請け負った仕事は静かにそつなくこなす、女殺し屋「ミスサイレンス」。ある日、自分好みのタイプの男性、高野啓史の暗殺を命じされる。彼女は仕事と私情の間で揺れ動く。

 本作「恋のサイレンサー」は、但馬朔氏の短編作品。2024年前期・第85回ちばてつや賞一般部門の奨励賞を受賞しており、「コミックDAYS」にて7月25日より配信されている。

 どんなターゲットでも、淡々と仕事をして葬り去る女殺し屋。ターゲットをスコープ越しに観たら、殺すのがもったいないと思える程、タイプの顔だった。普段は冷静にターゲットを仕留める彼女が、今回は躊躇する。顔だけでなく、行動を観察すればするほど、ターゲットに惹かれていく。

 中盤から明らかになっていくターゲットの本性。彼女が仕事を遂行できるのかは、実際に読んで確かめてほしい。ラブコメ要素だけでなく、最後まで展開を楽しめる作品となっている。

□「コミックDAYS:恋のサイレンサー」のページ

【あらすじ】

凄腕(すごうで)の女殺し屋「ミスサイレンス」は、その名の通り請け負った仕事は静かにそつなくこなす。その日もいつもと変わらない仕事のはずだったが、ターゲットが自分のタイプで……。仕事と私情の間で揺れる、殺し屋×ターゲット×ロマンスのサイレンスラブコメディ。