特別企画

【今日の読み切り】「ワンルーム楽園」

32歳、無職の山口信太郎が手にした“喜び”への招待状とは

【ワンルーム楽園】

著者:YOHAN

集英社

 大学入学を機に故郷を離れ、1人暮らしを始めた山口信太郎。現在32歳、無職で自宅にこもり、母親からの仕送りで生活している。ある日、ゲームをして興奮したはずみで、後頭部を強く打ってしまい、それをきっかけに、天国と地獄の狭間に迷い込む。

 本作「ワンルーム楽園」は、YOHAN氏による短編作品。「少年ジャンプ+」にて2021年10に配信されている。

 彼女がいない歴=年齢のひきこもりニート。自分の頭と顔が悪いのは親のせい。不遇なのは社会が悪い。そんなダメ人間山口信太郎を取り合って、天使と悪魔がアパートで決戦するドタバタギャグ、かと思いきや実はこの作品それだけではないのだ。

 理不尽すぎる弱者人生なのは十分わかっている。でもそれはほんの少し、幸せな記憶が足りないせいなのかもしれない。

【あらすじ】

32歳ひきこもり無職のシンタロウはある日、自宅でゲーム中に興奮しすぎて後頭部を打ってしまう。するとその衝撃で次元に亀裂が発生。部屋が天国と地獄に通じてしまう。そしてお互いに人間界への干渉を狙っていた天使と悪魔達がシンタロウを利用すべく誘惑合戦を始め……!?