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マンガワン10周年!作家陣と担当編集の熱量を間近で感じる「マンガ1to10」内覧レポート

【マンガ1to10】
開催期間:8月15日~21日
マンガ1to10

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 小学館は、「マンガ1to10(ワン トゥ テン)」を8月15日より8月21日にかけて渋谷ヒカリエ8F・CUBEにて開催する。入場は無料。

 「マンガ1to10(ワン トゥ テン)」はアプリ「マンガワン」の10周年を記念したイベント。会場では各作品ごとの情報をまとめたボードや「マンガワン」の歴史をまとめた展示、作家陣による寄せ書きのほか、描き下ろしイラストを用いたグッズの販売などが行なわれる。開場に先駆けて行なわれた内覧会では、これら展示を実際に見ることができたほか、本企画を担当したマンガワン編集部の成田卓哉氏に話を聞くこともできた。

 会場の展示は、特に作品ごとのボードの情報量がものすごい。描き下ろしの記念イラストや作家・担当編集によるコメントがギュッと詰め込まれており、それが壁一面に展開されている。作中の印象的なコマも使用されており、一枚一枚を見ていくとお腹いっぱいになってしまうほどに満足度が高い。ファンならまずこちらが必見のコンテンツとなるだろう。そのほかにも、10周年という決して短くない歳月を駆け抜けてきたマンガワンが抱える作品数は非常に多く、バナーを集めた展示などはそれだけでも圧倒されるような迫力がある。

 本企画を手掛けた成田氏によれば、見どころはやはり作家陣による寄せ書き。本当の意味でここでしか見られないイラストという意味で、ここはぜひ見てほしいとのこと。また、会場には大画面でマンガワンを楽しめる、人の背丈ほどある端末が設置されているのだが、これは実は単なる外部出力で表示しているようなものではなく、わざわざ専用にページを組み直しているものだという。触ってみると確かにレイアウトがピタッとハマっているうえ、動作も快適で非常に面白い試みだと感じた。こちらの端末の今後は未定であり、もしかしたら本会場限定となる可能性もあるためぜひ触ってみほしいという。

 10周年を迎えた今、「マンガは人が読んでくれるから完成してくれるもの」と成田氏。マンガワンが10周年を迎えられたのは”10年間読者がいてくれた”という証拠でもあり、編集部の10年というよりは、読者と作家と編集部みんなの10周年であるとして感謝の意を述べた。

 本イベントは8月21日までの開催となる。マンガワンのファンはぜひ現地を訪れ、展示を通じて作品や作家、そしてマンガワン編集部の想いをじっくりと楽しんでほしい。

本企画を担当したマンガワン編集部の成田卓哉氏。マンガワンでのキャリアは約8年、展覧会の担当は途中から引き継いだ形だったという。本展覧会に関しては作品数も多く、素材も豊富にあるなかで逆に何をどうピックアップするかという点や、抜けや漏れがないかのチェックなど、ディレクション面での苦労も語ってくれた
会場外ではマンガワン作品のキャラクターたちが晴れ着でお出迎え
2012年、Webに目をつけた「週刊少年サンデー」編集部の有志たちによって立ち上げられた「裏サンデー」からアプリ「マンガワン」のリリース、その後の映像化やYouTubeチャンネル「ウラ漫 ー漫画の裏側密着ー」の公開など、マンガワンの歴史がまとめられた年表が入口脇に掲示されている
壁一面に敷き詰められた作品ボード。作中のコマや記念イラスト、作家や担当編集からのコメントがびっちりと詰め込まれており、一枚一枚非常に見ごたえがある
遠目からはモザイクアートのようにも見えるこちらの展示はマンガワンの歴代掲載作品のバナーを敷き詰めたもの。10年の歴史を感じられる
その隣には読者から寄せられた”名言”コメントを抜粋してまとめたボード。アプリにコメント機能が実装されているからこその展示だ
作家陣によるサインボード。取材時点でも会場には作家陣が訪れていたようなので、開場時点ではもっと増えているものと思われる
10周年ロゴを中央に、周囲を作品の印象的コマで固めた展示。1コマでそのシーンが思い出されるような、強烈な印象を残したコマが集められている
巨大なマンガワン端末。てっきり既存ページを外部出力しているのかと思ったが、成田氏曰くこれ専用にレイアウトを組み替えたものだという。確かにピッタリとハマっており、見た目に美しい
【物販コーナー】
物販コーナーのお品書きと展示。缶バッジやアクスタといったアイテムのほか、数量限定で複製原画の販売(デジタルサイン入りの「一勝千金」のみ受注販売)なども行なわれる。複製原画は展示も行なわれていたが、思わず「これが買えてしまうのか……」と思ってしまうほどの出来栄えだった