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みずほ×空想科学研究所がコラボ「昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室」が発売中
昔話を題材に、金融や経済の知識をわかりやすく学べる
2025年7月29日 13:34
- 【昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室】
- 7月23日発売
- 価格:1,980円
みずほフィナンシャルグループは、書籍「昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室」を小学館より7月23日に発売した。価格は1,980円。著者は柳田理科雄氏、解説・監修はみずほフィナンシャルグループ、協力は博報堂・博報堂ケトル。
みずほフィナンシャルグループは、金融経済教育の一環として、「空想科学読本」を刊行する空想科学研究所とコラボした「空想金融教室プロジェクト」を展開。小中学生や高校生を対象に、みずほの社員がゲストティーチャーとなり、学校の教室で金融経済教育の授業を行なう「出張授業」や、子ども向けのサマースクールの開催など、金融リテラシーを次世代に伝えるための様々な教育活動を行っている。
プロジェクトの一環として出版される「昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室」は、1年にわたりサイト上で公開してきたエピソードを全5章に分けて再構成したもの。
「三匹の子ブタ」に学ぶ最強のマイホーム計画や、「ハーメルンの笛吹き」の、金貨一袋でネズミ退治を請け負った契約にはどこに問題があったのか、アリに頼らなくてもキリギリスが幸せに暮らせる方法は? など、昔話を使って楽しく金融の知識を学ぶことができる。
さらに、新たな書き下ろしたイラストやコラム、用語解説などを追加。金融の仕組みや経済の基本を、親子で楽しみながら学べる内容となっている。
――書籍化が決まった時の感想を教えてください。
柳田氏: 僕はかつて学習塾を倒産させたことがあり、おカネの話はこの世でもっとも苦手です。そんな僕でも、Webサイトでは、みずほさんに教えていただきながら、楽しく学ぶことができました。「世の中はそうなっていたのか!?」と驚くこともたくさんありました。書籍では、ぜひたくさんの方に、この「目からウロコ」の経験をしていただきたいと思いました。
――書籍化にあたり、意識されたことはありますか?また、どんな方に読んでほしいですか?
柳田氏: 金融経済の話は、複雑で難解に見えますが、自分たちの生活や将来と深くかかわっているので、「興味さえ持てれば、とても面白い」というのが、Webサイトを進めながら実感したことでした。
書籍化にあたっては、みずほさんが専門的な解説をたくさん書き下ろしてくださったので、僕の原稿は、Webサイトのときよりも圧縮して(短くしたものが多いです)、楽しさや面白さを強調しました。読者が、本文で笑いながら興味を抱き、みずほさんの解説に進む……というのが理想なので、みずほさんにバトンを渡すつもりでリレーを走るような気持ちでした。マンガ家の籏町さんには、わかりやすく温かいイラストを描いていただき、とても助けられました。結果的に、シンプルに楽しむことも、その気になれば深く読み込むこともできる本になったと思います。「金融ってムズカシイ」「自分には関係ない」と思っている人にこそ、ぜひ読んでいただきたいです。
――柳田さんのお気に入りのエピソードはどれですか?
柳田氏: どれも大好きなのですが、「いちばん」を挙げるとしたら、『白雪姫』でしょうか。世界じゅうの人が、悪人だと思ってきた母親にも、心の持ちようを変えれば、白雪姫といっしょに幸せになれる道がある、というみずほさんの発想には驚きました。大きさの決まったパイを奪い合うのではなく、お互いの可能性を組み合わせることで新しい価値を生み出そうという考え方は本当にステキだと思います。
――「空想金融教室プロジェクト」には、今後どんな可能性があると思いますか?
柳田氏: 今回は文章が中心の書籍化ですが、マンガにすると、もっとたくさんの人に広がるのではないかと思いました。もちろん、アニメ化もありです。一方で、音声だけのメディアでも「大笑いしながら聞いていて、金融の本質に触れたり、知識が増えたり……」というのもできそうだなあ、と思っています。誰もがおカネに興味を持っているので、どんなメディアでも展開できるはずだし、そこに「楽しさ」や「笑い」があると、ぐっと親近感がわいて、理解が深まるのではないでしょうか。さらに、子どもたちが参加できるようなイベントもどんどんやってほしいですね。みんなで考えると、おカネの有効な使い方がいろいろ出てくるかもしれない。せっかく盛り上がっているプロジェクトなので、この本で終わりにしないで、まるで夜店のように、いろんな人たちの力で作り上げていくものになればいいと思います。
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