3章では「地動説の本」の印刷・流布が焦点となり、オクジーの残した手記やヨレンタの意志がさらに多くの人へと伝わっていく。1~3章にかけて、主人公たちは入れ替わりながら、けれど“チを託す”という一本筋が通ったテーマはブレることなく紡がれていく。特に、ビジネスにしか興味がなかったドゥラカがヨレンタとの別れをきっかけに、その想いと歴史を自らが背負うことを決意する展開には、人との繋がりが与える影響力のリアリティを感じた。また、印刷技術の活用や、仲間の裏切りなど、3章はより時代背景や社会的要素が強まる展開。教会の権力構造を背景に、地動説を拡散しようとする動きが本格化しているところや、最期にラファウが再び登場する場面など、見どころが満載だ
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