特別企画
原画や音声演出で荒川弘氏の世界を体感!「鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展」内覧会レポート
2026年8月13日 11:30
- 【鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展】
- 会期:2026年8月13日~9月2日(全日日時指定制)
- 会場:松屋銀座8階イベントスクエア
- 開場時間:11時~20時(8月16日(日)、23日(日)、30日(日)は19時30分閉場。最終日は17時閉場)
- 入場料:
- 前売り 一般1,800円/高校生1,000円/小中学生600円
- グッズ&パンフレット付きチケット5,450円
- パンフレット付きチケット3,800円
- グッズ付きチケット3,450円
- 当日 一般2,000円/高校生1,200円/小中学生800円
スクウェア・エニックスは、漫画家・荒川弘氏の作品「鋼の錬金術師」生誕25周年と最新作「黄泉のツガイ」生誕5周年という節目に、両作品の世界を存分に体感できる特別展「鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展」を、8月13日から9月2日まで、松屋銀座8階イベントスクエアにて開催する。
会場には「鋼の錬金術師」と「黄泉のツガイ」のカラーやモノクロの原画が展示されているだけでなく、音声によるイベントスポットなども設けられており、目と耳両方で楽しめる展覧会となっているのが特徴だ。原画だけでなく、荒川弘氏が作品を描く際に参考にした資料の展示や、作品の垣根を越えた映像が楽しめるエリアもあるので、どちらのファンも盛り上がれる内容となっている。また、グッズコーナーでは定番アイテムに加えて名場面の複製原画なども用意されており、バラエティに富んだラインアップとなっているのも楽しみの一つ。
今回、イベント開催前日にメディア向けのプレス内覧会が行われたが、特別ゲストとして「鋼の錬金術師」エドワード・エルリック役の声優・朴璐美さんと「黄泉のツガイ」アサ役の声優・宮本侑芽さんが招かれ、ゲスト会見も催された。ここでは、展示内容に加えてゲスト会見の簡単な模様も合わせてお届けしよう。
両作品とも映像だけでなく音を用いた展示も。見て聞いて楽しめる内容に
「鋼の錬金術師」は、2001年にスクウェア・エニックス刊「月刊少年ガンガン」にて連載が始まった、錬金術が存在する世界を舞台にしたダークファンタジーだ。
兄のエドワードと弟のアルフォンスは、幼き日に亡くなった母親を思うあまり、錬金術最大の禁忌である死んだ人間を蘇らせる人体錬成を行なう。しかしそれは失敗し、エドワードは左足を、アルフォンスは体を失うことに。エドワードは右腕と引き換えに、アルフォンスの魂を錬成して鎧に定着させるが代償はあまりにも大きく、2人は失ったすべてを取り戻すために賢者の石を探す旅に出るというストーリーとなっている。
主人公以外にも魅力あるキャラクターが多数登場するほか、重くなりそうな雰囲気のなかでも暗くなりすぎない展開などが高い評価を受け、累計発行部数は5000万部を突破している。
2022年より「月刊少年ガンガン」にて連載が始まった「黄泉のツガイ」は、やはり同じファンタジー路線。山奥の小さな村落に住む少年ユルは、大自然の中で静かに暮らしていた。しかし、ユルの双子の妹アサは、何故か村の奥にある牢の中で“おつとめ”を果たしているという。そんなある日、突如現れたヘリコプターに乗った武装集団が村を襲い、村人を皆殺しにしていく。その最中、ユルは村の守り神の封印を解き、ツガイと契約を結び村から逃げ出す……というストーリーで展開する。
こちらも2026年4月現在、コミックスは累計400万部を突破する大人気作となっており、アニメも2026年4月から放映がスタートしている。
今回の展示会は、両作品の生誕25周年と5周年を祝うタイミングで開催され、各タイトルごとの名シーンなどを改めて振り返られるような構成となっていた。その会場は大きく2つのブロックに分かれており、入口を入ってすぐの場所では荒川弘氏の像と直筆のコメント、そしてエドワード、アルフォンス、ユル、アサのパネルが訪れた人を出迎えてくれる。
そこから進むと、「鋼の錬金術師」の展示エリアに。ここでは、真理の扉やエド最後の錬成を行ったシーンなどが展示されており、合わせて効果音も出ているため、見るだけでなく聞くことでも楽しむことができる。通路を挟んでエルリック兄弟に関連するモノクロとカラー原画が並んでいるほか、アルフォンスのほぼ等身大像も置かれているなど、最初から見どころの多い展示内容となっていた。
その先にはウィンリイのほか、ロイ、そしてアームストロングをはじめとした軍部のキャラクターたちが並んでいる。また、ヒューズの電話ボックスも展示されており、ここではロイのセリフと共にコミックスのコマが映し出される演出となっているため、非常に臨場感があった。
ここを過ぎると、傷の男(スカー)や隣国シンからやってきたリン・ヤオ、そしてメイ・チャンを中心としたモノクロ&カラー原画を見ることができ、さらにその先には人造人間(ホムンクルス)たちが展示されているエリアが設けられている。床から壁にかけて描かれたセリム(プライド)や、瓶に入れられたエンヴィーといった演出と共に、連載時やコミックスで使用されたカラー原画も見ることができる場所だ。
そして最後に用意されているのが、兄弟の旅立ちと題されたエリア。ここには旅立ちの電車が置かれており、エドの「おまえの人生半分くれ!」を聞くことができるのだ。当時、雑誌やコミックスで読んでいたり、その後にアニメを見ていたという人には懐かしくもあり、もう一度涙を流してしまう展示かもしれない。
ここからは、今年で5周年を迎えた「黄泉のツガイ」エリアとなる。本作は既刊13巻だが、今回の展示ではコミックスの10巻までを網羅しているとのこと。最初のエリアは「東村から下界へ」と題され、序盤の舞台となる東村を中心とした原画がズラリと並ぶ。奥には、「少年ガンガン」などに掲載されたカラー原画やラフスケッチも飾られており、ここを見れば物語序盤の流れが分かる仕組みだ。
隣のエリアは「影森家と謎の襲撃者」との名前が付けられ、アサが身を寄せている影森家を中心とした原画の展示エリアとなっている。ここで一際目を惹くのが、登場人物の一人・ガブちゃんが従えている巨大なツガイの展示。口を開けた状態となっており、ここはフォトスポットでもあるので、記念に撮影していくのを忘れないようにしたい。
そこを進むと、段野家の居間が再現されたスペースを目にすることができる。展示の都合上、テレビの位置が左手前から左手奥へと移動しているが、それ以外はほぼそのままの形で再現されているので、原作やアニメを見ている人ならばその再現度の高さに驚くかもしれない。
続いて目に飛び込んでくるのが、「ユルとアサ」と題した展示エリア。通路の左右にはユルとアサのモノクロ原画が展示されているのだが、正面には“アサの兄様大好きグラフィック”と称して、アサの“兄様愛”が表れたコマが所狭しと並べられているのには驚かされた。ここではぜひ、アサのユルに対する(偏った)思いが綴られた展示を、じっくりと見て楽しんでほしい。
次が最後となる「衝突と対立」そして「西ノ村陣営」と題されたエリア。ここでも数々のモノクロ&カラー原画を見られるのだが、それ以外にもウィスパーのツガイ情報と題した仕掛けを楽しめたり、西ノ村の石碑を眺めることもできる。
ここを抜けた先には、荒川弘氏がマンガを描く際に使用した数々の資料が特別展示されたエリアと、アルとエド×ユル・アサという、作品の垣根を越えた映像が見られる「バトルファンタジーシアター」、そして「黄泉のツガイ」アニメ情報コーナーが用意されている。こちらも見て驚くものばかりが用意されているので、何があるのかをぜひあなた自身の目で確かめてほしい。
作品を通して印象に残ったセリフや、今回のラインアップから選んだ推しグッズなどが聞けたプレス会見の内容とは
会場取材終了後には、朴さんと宮本さんによるプレス会見も行われた。ここでは司会者からの質疑応答コーナーがあり、印象に残っているシーンやセリフを聞かれた朴さんは「等価交換ですね。等価交換というテーマを盛り込んだ荒川先生は、改めて凄いなと思いました」と答えてくれた。さらに、物販ブースのグッズからオススメを尋ねられると、「鋼の錬金術師」クリアファイルと回答。「みなさん、このメタリック感がヤバイですよ」などと、取材陣に向かい熱く語っていたのが印象的だった。
同じ質問を投げかけられた宮本さんは「アサが兄様にラブなゾーンが作ってあって、そこのセリフをぜひ楽しんでほしいです」とコメント。オススメグッズはオフィシャルエキシビションブックで、「作品は違えど表紙の、荒川先生が描き下ろしてくださった4人の意思が伝わってくる表情が凄い好きです」と答えてくれた。
ここまでは自身が出演したタイトルについての話だったが、続いて相手の作品の展示についての質問に。朴さんは「左右様の実物があったのを堪能したり、ガブちゃんのところに頭を突っ込んでみたりしました。あとは一家団欒している素敵なコーナーがあるんですが、そのテレビの中も要注目です」とコメントし、宮本さんは「序盤から最後の方まで「鋼の錬金術師」の原画を見られたのかなと思っているんですが、エドの表情がどんどん格好良くなっていくのを一気に見られたのが良かったです」と回答。そして「ぜひ生で原画を見ていただきたいなって思っています」と付け加えた。
最後にファンへのメッセージとして「入った瞬間に荒川弘ワールドに引き込まれること間違いなしです。先生の原画の力というのがこれほどかというのを、ここじゃないと体験できないので、ぜひ肉眼で見ていただければと思います」と朴さんが答えると、宮本さんも「先生はもちろんなんですけれども、スタッフの方々も含めて愛を感じる展覧会になっています。「鋼の錬金術師」が好きな方々で「黄泉のツガイ」を見てないよという人は、ぜひこの機会に見ていただけると嬉しいですし、どちらの作品も合わせて楽しんでください」とまとめてくれた。
「鋼の錬金術師」「黄泉のツガイ」両作品の熱量と魅力をタップリと浴びられる展示内容に、ファンならずとも大満足
展示されている原画は大量というわけではないが、厳選されたシーンが並んでいるので、それを見るだけでコミックを読んだり、アニメを見たりした人ならばストーリーが思い起こされるだろうし、未見でも物語の流れが分かるような構成になっているので、誰もが楽しめること間違いなしだ。また、要所では効果音やアナウンスなども交えた演出が用いられているので、2つの作品を全身で鑑賞しているという気持ちにもなれることだろう。
「鋼の錬金術師」の懐かしさと「黄泉のツガイ」のフレッシュさが同居した今回の展覧会、荒川弘氏のファンならばたまらないものなのはもちろんのこと、両作品を名前しか聞いたことがないという人でも荒川弘氏の原画の持つ迫力を感じ取ることができるので、興味が湧いた人はぜひ足を運んで体験してほしい。
(C)Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX








































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