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「ぼのぼの」漫画連載40周年&アニメ放送10周年!原画やグッズが楽しめる企画展「ぼのぼの展 40年のこと。」内覧レポート

「40年の間、一度も連載を休まなかった」いがらし氏も現地に駆けつける

【ぼのぼの展 40年のこと。】
8月27日~9月27日 開催
会場:東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA
入場料:
前売券 一般1,400円/小学生600円
当日券 一般1,600円/小学生800円

 大日本印刷株式会社は、「ぼのぼの」の漫画連載40周年とアニメ放送10周年を記念した企画展「ぼのぼの展 40年のこと。」を、8月27日より9月27日にかけて東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAにて開催する。

 本企画展では、単行本を彩ってきた表紙の原画を始め、実際に誌面に掲載された4コママンガの生原稿、アニメDVDイラストや数々のコラボレーション設定資料展示のほか、原作者であるいがらしみきお氏による渋谷をイメージした描き下ろし大作イラストも初公開される。また、韓国・ソウルで開催された特別展で公開された超大型イラスト「ソウル大行進」や、等身大フィギュアがつくりだす「ぼのぼの」の世界を再現したフォトスポットも楽しめる。

 今回イベントに先駆けてメディア向け内覧会が行なわれ、当日は原作者であるいがらしみきお氏が来場していたので、その模様をお伝えする。

「ぼのぼの」のキャラクターたちが織りなす、ちょっと不思議な世界観を肌で感じられる展示に

 「ぼのぼの」は、1986年に竹書房の4コママンガ雑誌「まんがライフ」にて連載が始まった、現在までの累計発行部数が950万部を超える大人気コミックス。へんなことや不思議なことに興味を示してしまうラッコの子供・ぼのぼのを中心に、ゆるくて可愛いキャラクターたちが生きることの真理を、ゆったり感じさせてくれたり、見せてくれるマンガだ。2016年からは毎週土曜日朝5時22分からフジテレビにてアニメ放映も行なわれており、短編作品ながらも放送10周年を迎え、こちらも人気作となっている。

 その原作&アニメの40周年と10周年を記念した企画展が、今回開催された「ぼのぼの展 40年のこと。」だ。展示会場に入ると、最初に来場者を迎えるのはコミックスの表紙を飾った原画のオリジナル版。いがらしみきお氏の肉筆で“表紙(表)”などの文字が記入された生原画からは、手描きならではの温かみを感じ取ることができるだろう。

 ここ「連載40年のこと。」エリアには既刊50巻分の表紙すべてが展示されているので、持っている人はあらかじめ手元のコミックス表紙を見てから鑑賞すれば、印刷版がオリジナル版からどのように変わったのかを見て取ることもできるだろう。

展示エリアに入ってすぐの場所には、いがらしみきお氏からのメッセージと主な登場人物の紹介、キャラクターたちの40年の変遷なども見ることができる
最初に目にすることになる展示物は、コミックスの表紙と裏表紙の原画イラスト。50冊分がズラリと並んでおり、迫力に思わず圧倒される

 奥に進むと、実際に掲載された4コママンガの生原稿や作業風景のVTRなどが展示してあり、加えてスピンオフ作品のイラストも飾られている。また、あちこちの壁には「ぼのぼの」に登場するキャラクターたちと共に一言コメントも書かれており、より会場の雰囲気を「ぼのぼの」の世界へと近づけてくれている。書かれている台詞の1つ1つを読んでいると、思わず表情が緩む。

コミックス45巻から50巻までの表紙と裏表紙も、こちらのエリアに展示されている
4コママンガの生原稿などと共に、数多くのコラボ原画も鑑賞できる。コミックス1巻に収録されていた「森の図」のオリジナル原画が行方不明になったため、連載30周年記念原画展に合わせて特別に新しく描き下ろされた作品なども展示されており、文字の部分をよく見ると、鉛筆での下描きがそのまま残っているのがわかる。

 本エリアの最後には、今回の企画展用として描かれたメインビジュアルも展示されている。隣に掲げられたいがらしみきお氏のコメントによれば「念願の東京での原画展ですので、やはり有名なスクランブル交差点をみんなで行進させたいと思いました」という理由から、渋谷駅前のスクランブル交差点をモチーフにしたそうだ。ほかにも、連載40周年を記念して描き下ろされた作品や、韓国ソウルで開催された特別展のために描き下ろされた大作などもあわせて見ることができる。

今回のイベントのために描き下ろされたイラストも、いがらしみきお氏のコメントと共に展示されている。大きさもさることながら、「いぢめる?」といったぼのぼののセリフや“SHIMATCHAUCAFE”といった細かな演出部分にも注目したい。イラストの下には、しまっちゃうおじさんの姿も

 ここから先は「アニメ10年のこと。」と題して、アニメ10周年を記念した展示エリアになっている。登場キャラクターの設定資料が並んでいたり、映像作品のパッケージイラストやDVD盤面、アフレコ台本などが見に来てくれた人たちを迎えてくれる。

細かな部分まで描き込まれたキャラクター設定画が、登場人物の人数分だけ飾られている。アニメではあまり見かけない表情などを見ることもできるほか、一角にはアニメの収録で使用された台本も展示
ハート型に並べられたパッケージイラストと、DVDの盤面が一緒に展示されているコーナーも。いがらしみきお氏の自画像が「よく描いたわ」とコメントしているのが味わい深い

 アニメ「ぼのぼの」は、放送を重ねていく中で数多くのコラボストーリーが誕生している。それらを一挙に展示しているのがここ「コラボのこと。」コーナー。クイズ王・伊沢拓司氏率いる知的エンタメ集団「QuizKnock」とのコラボレーション回「ぼのずのっく」や、鳥羽水族館とのスペシャルコラボレーション「ラッコラボ」といったエピソードで使用されたキャラクター設定画を楽しむことができる。

 また、ここにはアニメに登場するキャラクターたちの等身大フィギュアのフォトスポットもある。来場の記念に、ぼのぼのたちと一緒に写真を撮っておこう。

ぼのぼのとLIL LEAGUEのコラボ「リルぼの」や、MASOCHISTIC BONO BANDとのコラボで使われたキャラクター設定などを、じっくりと見ることができる
実写の森を背景に、ぼのぼのとシマリスくん、アライグマくんと一緒に写真が撮れるフォトスポットなども
最後には「お祝いのこと。」と題して、今回の企画展開催に際して各方面から届いたお祝いメッセージが展示されている
もちろん、物販スペースも用意されている。多数の「ぼのぼの」関連グッズを取り扱っているので、ラインアップなどの詳細については公式ページを参考にしてほしい。

がんを患ったりしたものの、40年間の連載で休んだことは一度もナシ

 本日は内覧会ということもあり、原作者であるいがらしみきお氏が会場を訪れていた。

 今回の企画展については「色々なジャンルでデジタル化が進んでいるので、原画自体がどんどん少なくなっています。ですから、私らの年齢の漫画家さんがかろうじて原画展をやれる年代ではないかと思っています」とした。続けて「今回はカラー原稿を中心に展示していただきました。それを見て、皆さんが同じ感想になるのかはわかりませんが、いつか聞かせていただくのが楽しみです」ともコメント。

 連載40周年を記念して発売される原画集に関しては「ほぼカラー原稿でありまして、それを色校正のために全部見ました。40年分の一人の漫画家のカラー原稿を一気に見て、自分の原稿ながら圧倒されてしまいました」と語る。

 会場に集まった人から「この40年で一番印象に残っている出来事は?」と聞かれると、いがらしみきお氏は「40年の間、一度も連載を休まなかったことですね。この間にがんだと言われたのが2回、他に脳梗塞のような症状で10日間入院したこともありますが、休まず続けてきたことが私の一つの個人的な達成点かもしれないです」と振り返った。

 最後に、「ぼのぼの」はいがらしみきお氏にとってどんな存在かと問われて「漫画家とキャラクターという関係ではなく、40年やってると知り合いなんですよ。私の娘は35歳ですが、それよりも『ぼのぼの』との記憶の方が多いというと娘は怒り出すかもしれませんが(笑)。『ぼのぼの』との記憶の方がはるかに上なんです」と、もはや単なる“キャラクターと原作者ではない”間柄だと語ってくれた。

ぼのぼのの着ぐるみと並ぶいがらしみきお氏

原作コミックス40年分&アニメ10年分の魅力が凝縮された、見応えある企画展に

 会場規模としては特に広大ではないものの、見どころがギュッと詰まった展示内容になっている「ぼのぼの展 40年のこと。」。貴重なコミックスの表紙・裏表紙の原画や直筆の生原稿ページ、描き下ろしイラストにアニメの設定資料などを一気に見ることができるほか、来場者に嬉しいフォトスポットもしっかり用意されているなど、家族で訪れても楽しめる展示内容となっている。

 また、会場での写真撮影もOKとなっているので、例えばお気に入りのコミックス表紙ページ原画を写真に撮って後から見返すなど、会場を出た後も「ぼのぼの」の世界観に浸り続けられるというのも嬉しい点だ。

 「ぼのぼの」が好きな人なら、数多く用意されたグッズ類にも目を奪われるのは間違いないだろう。ファンはもちろんのこと、名前は聞いたことがあるけど……という人でも、多数展示された絵を見ているうちに好きになってしまうような魅力がたっぷりと詰まった企画展なので、ぜひ来場して楽しんでほしい。