特別企画

【今日の読み切り】「さよならの会」

暑~い夏の夜に、不気味すぎるホラーでひんやりしよう

【さよならの会】

著者:一灯瑞希

集英社

 父親の仕事の都合で、ある地方に引っ越してきた小学4年生の六界井(むかい)くん。彼の小学校の運動会では、生徒入場の後に、死亡した人の写真を掲げた行列が入場してくる。

 「さよならの会」は、「ウルトラジャンプ7月号」に掲載された、一灯瑞希氏の読み切りのホラーマンガ。運動会で、入ってきた死者の写真に笑顔で石を投げつける異様な光景に、引っ越してきたばかりの六界井くんは戦慄する。クラスメイトに理由を尋ねると「死んだ奴に同情しちゃダメだから」という答えが返ってくる。

 この町では、死者に同情してはいけない。だから、生徒たちは何をやっているかわかっていながら、使者を冒とくするその運動会に必死で参加する。たった1人、逃げ出してしまった六界井くんは、山道で彼が同情した死者に出会う。結末は、ぜひ自分の目で確かめて欲しい。

【あらすじ】

 父親の仕事の都合である街に引っ越してきた小学4年生の六界井。彼は、ペットとして飼っていたハムスターが死んだ時にも、とても悲しんだ優しい心の持ち主だ。だが、彼が引っ越した先にある小学校の運動会では、死者の写真を石で叩き割る異様な競技が行なわれていた。

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