特別企画

【今日の読み切り】「乙女発電」

日本の電力の70%は乙女によって生み出されていた!

【乙女発電】

著者:タケオキュージュウ

集英社

 思春期の女の子の放つ新電力「乙女発電」が活用されている世界。発電者の1人である千咲さんは、いつも岩井くんのスマートフォンを、彼女が放つ電力で充電していた。ある日、千咲さんは岩井くんから手紙をもらう。その手紙には「好きです」と書かれていた。

 本作「乙女発電」は、2021年12月から「少年ジャンプ+」にて配信されているタケオキュージュウ氏の短編作品。思春期の千咲さんと岩井くんのささやかな恋物語が展開していく。

 少女が生み出す「乙女発電」というユニークな設定だけれど、実際思春期には、必要以上に自意識過剰になったり、日々感情がジェットコースターのようになったり、独特のパワーが溢れている。そのパワーを電力に変換できれば、自家発電できそうなくらいだったかもしれない。恋愛に迷う少女にとって「好き」という言葉は最高のパワーワード。初恋の頃の気持ちを思い出しながら、読んでみてほしい。

【あらすじ】

その恋は街を照らす――。思春期の女の子の放つ新電力「乙女発電」が活用されている日本。発電者の1人である千咲さんと岩井くんのささやかな恋の話。特別読切27ページ。