特別企画

【今日の読み切り】「お前なんか拾わなければよかった」

ベッドで眠るやつれた少女。その口元には鋭い牙が生えていて――。

【お前なんか拾わなければよかった】

著者:鉄一

マッグガーデン

 マンションのある部屋、やつれはてた少女が大きなベッドに横たわっている。部屋には車いすが置いてあり、少女が長く患っていることを物語っている。そんな部屋に分けありげな美女が入ってくる。

 「お前なんか拾わなければよかった」は、「このゴミをなんとよぶ」の著者、鉄一氏の短編漫画。わずか10ページの短編だが、登場人物たちの優しさが沁みる名作だ。短いストーリーなので、ぜひ自分で読んでこの面白さを味わってほしい。

 お互いを思いやりすぎているせいで、どちらも相手に優しくなれない。そんな不思議な関係性がもどかしくも心地よい。2人の行く末をぜひ見てみたいと思わせてくれる。

【あらすじ】

 日に日に衰弱していく美少女・松と、それを甲斐甲斐しく世話する美人・小竹。そんな二人の正体とは――…。