日本発でヒットを狙う！ 2024年注目の「国産Webtoon」6選

おすすめポイント

　DMMグループのデジタルコミック出版社「CLLENN（シレン）」と映像制作会社「STORY inc.」の共同制作。

　Netflixドラマ「今際の国のアリス」や映画「億男」の脚本などを手がけた渡部辰城氏が原作、映画「すずめの戸締まり」や「天気の子」などを製作したSTORY inc.が企画を担当。フードデリバリーとギャラ飲みで生計を立てている主人公が、不思議な錠剤の力を借りて、現代社会の闇を暴く、伏線が張り巡らされた複雑で刺激的なストーリーが展開される。Webtoonでは転生ものや恋愛ファンタジージャンルの作品が多いなか、「SFサスペンス」に挑んだ、話題作にして意欲作。Webtoonの新たなジャンル開拓のきっかけとなってもらいたい。

□ピッコマ「レッドピルブルーゲイザー」

おすすめポイント

　ナンバーナインのWebtoonスタジオ「Studio No.9」作。

　少年ジャンプ＋で「終極エンゲージ」などの連載経験がある江藤俊司氏が原作を担当。2022年9月の連載開始から、ストアランキング上位の常連。LINEマンガにて7,100万viewsを超えた人気作。国産Webtoonのヒット作の草分け的存在になることに期待！

□LINEマンガ「神血の救世主～0.00000001%を引き当て最強へ～」

おすすめポイント

　アカツキのWebtoonアプリ「HykeComic」プロデュース、「ARSWALKER」制作。

　「アオアシ」の取材・原案協力で知られる上野直彦氏原作、第7回「このマンガがすごい！」最優秀賞の受賞歴を持つ新波歩氏が漫画を担当。NBAの頂点を目指す、無名の日本人選手の下剋上ストーリーを描いたバスケットボールマンガ。Webtoonではスポーツマンガが難しいとされる中、最も表現が難しいとされるバスケットボールマンガに挑戦した意欲作。Webtoonでスポーツマンガが可能であり、さらにWebtoonならではのスポーツ描写の新しい表現を生み出してほしい。

□HykeComic「ハイバス」

おすすめポイント

　Webtoonスタジオ「ソラジマ」作。

　2月に実写ドラマ化される「シンデレラ・コンプレックス」や「傷だらけ聖女より報復をこめて」などで知られ、国内最多のWebtoonをリリースしている「ソラジマ」による新作。2023年10月の連載スタート初日からピッコマSMARTOON®︎総合ランキングにて1位を獲得。SMARTOONランキング上位常連の期待作。Webtoon先駆者である「ソラジマ」が現在までに50作品に及ぶ制作手腕を持つことから、今後の展開に期待が高まる。

□ピッコマ「推しの執着心を舐めていた」

おすすめポイント

　「HykeComic」プロデュース、Webtoonスタジオ「フーモア」制作、「ストレートエッジ」原作ディレクション。

　韓国発作品が上位を占めるなかで「LINEマンガ 2023上半期ランキング」で20位にランクイン。当時、国産Webtoontonとしてトップを獲得した。以来ランキング上位常連、現在で3,400万viewsを超える注目の期待作。国産Webtoonの成功に先んじる作品になることを期待したい。

□LINEマンガ「2周目冒険者は隠しクラス〈重力使い〉で最強を目指す」

□HykeComic「2周目冒険者は隠しクラス〈重力使い〉で最強を目指す」

おすすめポイント

　出版社の「コアミックス」刊、Webtoonスタジオ「フーモア」制作。

　コマ割りマンガとして累計発行部数1,500万部を突破し、アニメ化、舞台化もされた超人気作「終末のワルキューレ」を、フルカラー・フルリメイク。原作漫画のストーリー・キャラクター・演出などをベースに、コマをすべて一から描き下ろし、タテに組み直してWebtoon化している。もとよりストーリーが世界展開向きである上、Webtoon化によってさらなる世界展開が期待される最注目作。出版社がWebtoonを展開していく上でぜひ参考にしてほしい。

タテ読み用に描き下ろされた豪華演出

□LINEマンガ「終末のワルキューレ 総天然色」

□ピッコマ「終末のワルキューレ 総天然色」

　日本でのWebtoonの発展は国産Webtoonのヒットにかかっている。今年、大ヒットを遂げる作品が出てくることに期待したい。