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ここからナウシカが生まれた「宮﨑駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史」が7月8日に発売

【宮﨑駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史】
7月8日発売
価格:6,000円

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 岩波書店は、「宮﨑駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史」を7月8日に発売する。価格は6,000円。

 宮﨑駿氏が自ら描いたイメージボードやストーリーボードなど多数の未発表の絵をはじめ、スタジオジブリから集められるかぎり集めた絵を収録する画集。

 今刊は「1 風の谷のナウシカ」、「2 天空の城ラピュタ」、「3 となりのトトロ」に続く第4弾。宮﨑駿氏が初の劇場映画監督作「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)を手掛けた後、在籍していたテレコム・アニメーションフィルムで様々な作品に参加しながら、いくつかのオリジナル企画「ロルフ」、「グールの王女ナウシカ」、「土竜とクシャナ」、「戦国魔城」、「風使いの娘ヤラ」と称される習作を考え、大量のイメージボードを描いている。

 「ナウシカ前史」には、そのころに描かれながらアニメ化されることがなかった幻の作品のイメージボードを対象に、全188点を収録している。うち58点は今回が初公開となる。

 キャラクター、メカ、風景など、その後の作品、特に「風の谷のナウシカ」の萌芽が見て取れる宮﨑駿氏の思想の原点を宿した絵が堪能できる。

【鈴木敏夫インタビュー(本書巻末掲載)より】

 「ナウシカ」誕生の前に、宮さんはいろいろな企画を模索していた時期があって、そのひとつが「ロルフ」であり、ひとつが「ヤラ」。「もののけ姫」もあるし「トトロ」もあるのですが、様々なキャラクターをいろいろな所へ登場させ、そういう試行錯誤の中で、最終的に『アニメージュ』(徳間書店)で「風の谷のナウシカ」を1982年から連載することになりました。

 こうして通して見ると、宮﨑駿という作家が誕生する以前、習作としていろいろ描いていたということがよく分かり、余計な説明なんか要らないくらい見ているだけで楽しくなりますね。