特別企画

【今日の読み切り】「イマジン」

創造しているすべての人がきっと感じている、止めることのできないファンタジー

【イマジン】

著者:三上カン

集英社

 受賞歴も持つ、ファンタジー小説家を父に持つ高校生の宮沢創二。彼は入学式で妄想の世界に想像を膨らませてしまい、新入生代表のスピーチで失敗してしまう。幼い頃に父からもらった“宝石箱”。「この箱になにが入っている?」寡黙な父の言葉が印象に残っている……。

 本作「イマジン」は、2022年2月5日より「少年ジャンプ+」にて配信されている三上カン氏の短偏マンガ。小説家の父と主人公との物語が展開していく。

 小説やマンガを読んでいて、一切まわりが見えなくなるくらい、その世界に入り込んでしまうことは今でもある。想像力が、目の前の悲しい現実や乗り越えていかなければならない問題に立ちむかう勇気につながっていくこともある。タイトルにもなっている「イマジン(imagine)」は、英語で「想像する」と言う意味だが、まさに本作を表わしているように思える。主人公が、自分の本当の“幸せ”に気付いて進んでいく姿を読んで確かめてほしい。

【あらすじ】

かつて小説家だった父を持つ男子高校生の宮沢創二。高校も主席入学し、入学式では多少やらかしてしまったが、人生上手く“こなせていた”。そんなある日――。自分の物語を創るのは、自分。これは彼と彼の父、そして彼らの“世界”のお話。特別読切59P