特別企画

【今日の読み切り】「シュヴァルツェマンがやってくる!」

呪いをかけられた悪魔。それを解く方法は「人間の愛」を得ることだった

【シュヴァルツェマンがやってくる!】

著者:寺屋キハチ/さくまよしはる

集英社

 人間の血肉を喰らって生きてきた悪魔シュヴァルツェマンは、ある神父から呪いをかけられ、胸に十字架を埋め込まれる。その十字架を砕く方法は1つ、「人間の愛」を得ることだった。

 呪いのために、人間を食べることができなくなったシュヴァルツェマン。十字架を破壊しようと、人間の愛を得る努力をするが、想像以上に難しいことに気付く。そんなある日、ファッションに興味のある小学生の女の子、吉田紫苑(よしだしおん)と出会う。

 本作「シュヴァルツェマンがやってくる!」は、「勇者ミーリは58歳」などで知られる寺屋キハチ氏と、「第1回 ジャンプ+画力マンガ賞」で大賞に輝いたさくまよしはる氏が手掛けた短編作品。2022年11月より「少年ジャンプ+」にて配信されている。

 悪魔との出会いのきっかけが、ファッションというのがとてもおもしろい。悪魔と知って、いったん逃げようとするものの、自分の家に呼ぶほどシュヴァルツェマンに興味を持っていく紫苑もめちゃくちゃかわいかった。

 シュヴァルツェマンは「人間の愛」を得ることができたのか。紫苑との関係はどうなっていくのか。悪魔のイメージがちょっぴり変わるような物語を最後まで読んで確かめてほしい。

【あらすじ】

人間の愛を得るために彷徨う悪魔・シュヴァルツェマンは、少女に悪魔の羽を出し入れしているところを見られてしまい……!? 「勇者ミーリは58歳」の寺屋キハチと、ジャンプ+画力マンガ賞大賞のさくまよしはるが強力タッグ!