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「コブラ」や「ゴクウ」、デビュー前の投稿作品まで!「一周忌追悼 寺沢武一 原画展~Peace&Love~」内覧レポート
2024年8月30日 00:11
- 会期:8月30日~9月9日
- 開場時間:10時~19時(最終入場18時半)
- 会場:北千住マルイ 6F カレンダリウム
- 入場料:800円/エポスカード提示で700円
1978年、「コブラ」で週刊少年ジャンプにてデビューし、同年11月に連載を開始した寺沢武一氏。1980年代には早くもコンピュータを導入し、1985年には8色着色のカラーマンガを「バット -BLACK KNIGHT BAT-」の巻頭で発表するなど、CGを取り入れたマンガ制作のフロンティアとして時代を切り拓いてきた。
残念なことに氏は2023年9月8日に心筋梗塞のため永眠してしまったのだが、その一周忌を追悼する形での原画展「一周忌追悼 寺沢武一 原画展~Peace&Love~」が、8月30日より9月9日まで、北千住マルイの6F、カレンダリウムにて開催される。
ここでは、寺沢武一氏が手がけた作品「コブラ」の生原稿をメインとしつつ、さらには「ゴクウ」や「鴉天狗 カブト」などの原画展示、そして物販、撮影スポットといったものが用意されている。
「コブラ」、「ゴクウ」をはじめ、数々の原画を一気に楽しめる!
会場内は原画展示コーナーと物販コーナーに分かれており、入場者が最初に目にするのが「コブラ」のスペース。ここには一部を除き当時の生原稿が展示され、寺沢氏が書き込んだ吹き出し内のセリフや修正ラインを間近に見ることができる。ペンが入れられてから30年以上が経過しているため、原稿に汚れがついているものもあるが、それがかえって生々しさを醸し出していたのが印象的だった。
また、病床に伏せっていたときでも思いついたアイデアを書き溜めていた“アイデア集”と呼ばれる原稿も並んでいる。何度も細かく描き込まれた絵を見ていると、氏の魂の叫びが聞こえるような、そんな気持ちになるだろう。
ほかにも“習作”と書かれたコーナーでは、氏がマンガを完成した原画として発表するまでに、納得いくまで試しに描いてみた、という原画を見ることができる。完璧だろうと思えるほどの絵が描かれたコマに×印が描かれているのが目に入り、思わず「えっ!? なぜ?」と声が出てしまうほどに、どこもかしこもクオリティが高かったのには驚かされた。これでダメ出しをしてしまうのだから、その意識の高さにもはや出るのはため息ばかりだ。
展示コーナーの一角には、カラー原稿も飾られている。氏の特徴としてエアブラシを用いた絵があるが、それらも並んでいた。近づいてみるとその繊細なタッチがよくわかる。
展示スペースを先に進むと、「ゴクウ」のコーナーとなる。ここの原画はCGで描かれたものもそれなりにあったということで、担当者によれば肉筆で描かれた割合が多いものを選んで展示しているとのこと。その先にあるのは、「鴉天狗 カブト」スペース。モノクロの原画が展示されており、カラーのものと見比べると一見の派手さには欠けるが、一方でモノクロならではの迫力を強く感じさせてくれる。
デビュー前の投稿作品「シグマ45」、「大地よ蒼くなれ」、「ブルー・ムアの伝説」、「ブルーナイト」、「光る風」、「鉄の皇帝」、「聖戦」、「オルフェ」の原画も並んでいた。どれもマンガのページではなく扉や1枚絵となっているが、「コブラ」前の氏を知ることができる貴重な資料となっている。
物販コーナーには、今回のイベントに合わせて新しく作られたTシャツといったアパレル用品や複製原画など、さまざまなグッズが販売されていた。今回の原画展では、JCコミックス11巻掲載「異次元レースの巻」の最後に登場する“冬の魔神”、女王雪との対決シーンにて、地下水道から現われサイコガンを撃つコマが使われたアイテムが新作として並んでいた。
寺沢武一氏が亡くなってから1年が経過したタイミングでの原画展「一周忌追悼 寺沢武一 原画展~Peace&Love~」では、生原稿を見ることで氏の作品がなぜ全世界的に人気があるのか、その理由の一端を知ることができるだろう。一度にこれだけの数の原画を鑑賞できるチャンスはなかなか巡ってこない上、太っ腹なことに写真撮影もOKなので是非足を運び、しっかりと記憶と記録に刻んでおきたい。
(C)BUICHI TERASAWA/ART TEKNIKA






















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