読み切り

【今日の読み切り】「あけびの宇宙」

果てしない宇宙という庭で、彼らの物語はどこまで広がるのか―――…。

【あけびの宇宙】
著者:眞士
集英社

【拡大画像へ】

 人類は船団を組んだ巨大な宇宙船の中に、階級社会を作って生活している。上級船民として暮らすアケビは、下級船民の友人ソウといつも時間を共にしていた。だがそんなアケビに憧れの目を向けるトウヤ、そして嫉妬の目を向けるメイヤがいた。寄生生物カミヤツデの存在があやういバランスを崩していく。

 本作は、2024年3月から「となりのヤングジャンプ」にて配信されている眞士氏の短編作品。2024年1月期 佳作+初投稿賞を受賞している。

 キャラクターそれぞれの思惑や渦巻く感情が物語を形どっており、短編ながら長辺のような世界観が盛り込まれている。作品のテーマや、登場人物たちの今後など、読み終わった後に様々な思考を巡らせるのが楽しい作品だ。

□となりのヤングジャンプ「あけびの宇宙」のページ

【あらすじ】

 階級制度のある宇宙船で暮らす人々は、限りある資源で営む生活の中で、カミヤツデという脅威とも戦っていた―――。