読み切り

【今日の読み切り】「占いババァの魔法の言葉」

さすらいの占い師から言われた一言で少年の生活が変わっていく

【占いババァの魔法の言葉】

著者:根塚山葵

集英社

 高学年になったばかりの小学生、坂田きょうすけは、運動が苦手でかわいいものが好きな同級生の日野くんを、ついつい馬鹿にして傷つけるような“ちくちく言葉”をぶつけてしまう。ある日、学校の帰り道で会った占い師から「学校で一番可愛い」と思われていると占われてしまう。インチキだと言いつつも、きょうすけはその言葉を意識するようになる。

 本作「占いババァの魔法の言葉」は、根塚山葵氏の短編作品で、「少年ジャンプ+」にて7月18日から配信されている。

 幼い頃は、悪気なくつい思ったことを口にしてしまう。もちろん、自分が言われたら嫌な言葉を相手にぶつけるのはもってのほかだ。ただ、悪気がなくても口が悪い人も居るし、照れ隠しで素直に言えないことだってある。けれどそういう一言が人を傷つけてしまうことも多い。

 言葉というのは、使い方によって良くも悪くも影響を与える力を持っている。対人関係だけでなく自分自身に対しても。本作は、子供の頃に経験した、素直になれなかったことやちょっぴり気まずい出来事などを、懐かしく思い出すような作品となっている。

□「少年ジャンプ+:占いババァの魔法の言葉」のページ

【あらすじ】

悪ガキの坂田くんは、可愛いものが好きな日野くんのことをいつも馬鹿にしている。しかしある日、謎の占い師に自分は「学校で一番可愛い」と占われてしまい……!?