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「さくらももこ展」がいよいよ東京で10月5日より開催！

約300点のカラー原画などを展示！会場構成やみどころを紹介

長岡頼（クラフル）

2024年7月25日 16:06

【さくらももこ展】
会期：10月5日～2025年1月5日

　森アーツセンターギャラリー（六本木ヒルズ森タワー52階）にて、10月5日から2025年1月5日まで「さくらももこ展」が開催される。

　「さくらももこ展」は、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と生み出し続けた稀代のアーティスト・さくらももこ氏の、今もなお輝き続けるその全魅力に迫る展覧会。2022年11月より高松市美術館から全国巡回されている。

　さくらももこ氏は、まんが家として1984年のデビュー以降、こどもから大人まで愛される作品や、ブラックかつカオスなユーモアセンスが存分に発揮された作品、ライフステージに寄り添ったエッセイ作品まで、多岐にわたる作品を生み出した。

　本展覧会では、代表作を含む約300点のカラー原画や直筆原稿がこれまでにないボリュームで一堂に展示される。また、前期・後期で一部カラー原画の入れ替えが予定されている。

前期：10月5日（土）～11月20日（水）
後期：11月21日（木）～2025年1月5日（日）

「さくらももこ展」会場構成・みどころ

序章「さくらももこができるまで」

　「さくらももこ」ができる前、まんが家デビューまでの時間を、少女時代の私物や卒業文集、絵日記などの展示を通して振り返る。

第1章「ももことちびまる子ちゃん」

　さくらももこ氏の代表作「ちびまる子ちゃん」で記念すべき初めてのカラー扉絵や、原画によるキャラクター紹介を展示。第1章だけで100点以上の原画が展示される。

第2章「ももこのエッセイ」

　文章を書くことは何故か苦にならず、高校3年の時に書いた作文が「現代の清少納言」と称されたことからエッセイまんがを描くことを思いついたという、さくらももこ氏。その才能は1991年発刊の「もものかんづめ」で開花する。

　第2章では、「もものかんづめ」の巨大原稿用紙や拡大本のほか、「まるむし帳」や「ももこのいきもの図鑑」など、さくらももこ氏が手がけたエッセイに関する展示も登場する。

第3章「ももこのまいにち」

　1994年に男児を出産したさくらももこ氏。変わらず仕事に追われつつも、子どもと過ごす時間を大切にしたいという思いを抱えていた日々の中でうまれた「そういうふうにできている」や「スーパー0くん」、「のほほん絵日記」など数々の作品が展示される。

第4章「ももこのナンセンス・ワールド」

　さくらももこ氏が「ナンセンス」に本気で取り組み、その才能をあますことなく発揮した異色の作品、さくらももこ氏の発想の原点ともいわれる「神のちから」と「神のちからっ子新聞」が展示される。ナンセンス・ワールドを表現して考え抜かれた額縁や展示レイアウトにも注目することで、空間そのものを楽しめる。

第5章「ももことコジコジ」

　ふとした落書きから誕生した、正体不明の宇宙の子、コジコジ。コジコジが発する濁りのないことばの数々は、読む人に寄り添いそっと背中を押してくれる。あたたかな言葉と画でつくられた空間が堪能できる。

終章アトリエより

　仕事でもプライベートでも、人々を楽しませ、面白がらせることが大好きだったさくらももこ氏。その思いは遺された作品の中にも宿り、いまを生きる私たちに幸せを届けてくれる。まる子とコジコジの冒険を描いた「まるコジ」の名場面と、ひとつひとつ丁寧に描かれた39点にものぼる小さなイラストたちが展示を締めくくる。