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【今日の読み切り】「なんてことないふつうの夜に」

「ふつう」の夜を過ごす人々を切り取った12の物語

【なんてことないふつうの夜に】

著者:嶽 まいこ

祥伝社

価格:924円

 「ふつう」の夜を過ごす人々の、気持ちが温かくなるような、ちょっぴり不思議でおかしな話。数ページで読める、12種類のエピソードが展開する。

 本作「なんてことないふつうの夜に」は、2016年6月に発売された嶽 まいこ氏による短編集。価格は924円。デジタル版も配信されている。

 最後のオチに“そうきたか。”という展開をみせる「エレクトリック彼女」や、夜景を売るという不思議なお店、夜景屋が登場する「手のひらに地上の星」、閉店間近の中華料理店にやって来た、ありとあらゆるものを食べ尽くす美女の話「2.5次元胃袋」など、手軽に読めて、ちょっぴりほっこりするような短編集となっている。

あらすじ

【第1夜 ビジネス・ロマンス・ホテル】
出張先のビジネスホテルで目撃した、憧れの先輩の意外な一面。

【第2夜 追憶のネットサーフィン】
結婚を控えたクールなOLが、深夜に辿る記憶の彼方。

【第3夜 エレクトリック彼女】
アンドロイドの恋人が普及した世の中、最近できた完璧な彼女へのある疑念

【第4夜 魔法少女の現実問題】
昼は高校生、夜は世界を救う魔法少女たちのイマドキの悩み

【第5夜 手のひらに地上の星】
終電で寝過ごしたサラリーマン、終点で見つけた"夜景屋"で手に入れたモノ

【第6夜 プレゼン前夜】
明日は大事な社長プレゼンの日、緊張のせいかなかなか寝付けず、夜は長くて。

【第7夜 ハングリーガールの憂鬱】
新進気鋭の女社長の悩みは近頃の不摂生な食生活と、300歳にもなって彼氏がいないこと。

【第8夜 おばあちゃんのサンクチュアリ】
ひとも羨むお洒落なおばあちゃんの、誰にも打ち明けていない秘密。

【第9夜 2.5次元胃袋】
閉店間近の中華料理店にやって来た、ありとあらゆるものを食べ尽くす美女

【第10夜 机の上のコンシェルジュ】
引きこもりニート男子の家に届けられた、人型コンシェルジュロボットとの出会い。

【第11夜 わたしの睡魔】
3徹中の修羅場マンガ家の眠気は限界、見えないものが見えてきて。

【第12夜 深夜旅行記】
猫のハルと夜な夜な夢紀行に出掛けている少年の、不思議な巡り合い

 「ピッコマ」では、「第1夜 ビジネス・ロマンス・ホテル」から「第3夜 エレクトリック彼女」までの3話分を無料で配信している。

□「ピッコマ:『なんてことないふつうの夜に』」のページ

【「なんてことないふつうの夜に」について】

眠れる日にも、眠れぬ日にも。夜のおともの掌編集。
「ふつう」の夜を過ごす人々の、気持ち温(ぬく)まる、ちょっぴり不思議で可笑しな12の瞬間。
結婚を控えたクールなOLが、深夜に辿る記憶の彼方〈追憶のネットサーフィン〉/昼は高校生、夜は世界を救う魔法少女たちのイマドキの悩み〈魔法少女の現実問題〉/3徹中の修羅場マンガ家の眠気は限界、見えないものが見えてきて〈わたしの睡魔〉――など12編に加え、各話の登場人物たちが織り成す4コママンガを描き下ろし収録。

各話の登場人物たちが織り成す4コママンガを描き下ろし収録