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マンガ表現の限界に挑む“特大の爆弾”も映像化? 「炎炎ノ消防隊」アニメ第3期は4月4日放送開始!

PVへ映り込む奇才・大久保篤氏の仕掛けにも触れる

【TVアニメ「炎炎ノ消防隊 参ノ章」】
4月4日 放送開始
放送局:MBS/TBS系“アニメイズム”枠ほか
TVアニメ「炎炎ノ消防隊 参ノ章」

 アニメ「炎炎ノ消防隊 参ノ章」が、4月4日からMBS/TBS系“アニメイズム”枠ほかにて放送開始となる。本作は「ソウルイーター」を代表作に持つ漫画家・大久保篤氏が、2015年から2022年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載したマンガをアニメ化したもの。今回は第3期となっており、分割2クールで原作最終章までを描くことが予告されている。第2クールは2026年1月より放送予定だ。この記事では、そんな「炎炎ノ消防隊 参ノ章」に向けて本作の概要や見どころを紹介していく。

3月22日から23日にかけて開催された「AnimeJapan 2025」では、「炎炎ノ消防隊」に登場する特殊車両・マッチボックスの展示もあった
【TVアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』第2弾PV|4月4日放送開始|女王蜂「強火」】

太陽を神聖視する宗教・聖陽教が国教となっている「東京皇国」が舞台

 まずは本作の世界観について軽くまとめたい。舞台は、聖陽教という太陽を神聖視する宗教が国教となっている「東京皇国(とうきょうこうこく)」。国名の“東京”に始まり、“浅草”や“隅田川”といったワードも登場するなど、我々が生きる現代日本との共通点も多く見られるが、どこか違った発展を遂げた様子が窺える世界だ。国民は基本的に敬虔な聖陽教徒であり、その是非を問う者は少ない。

 物語本編の時間軸から、約250年前に起こったとされる「大災害」によって多くの大陸が消滅。その際に生き残った人々が、かろうじて生活できる土地に集まって「東京皇国」のような国を作り、暮らしている。また大災害によって、人体が突如として燃え上がり、生ける屍のような炎の怪人・焔ビト(ほむらびと)と化してしまう「人体発火現象」が観測されるようになり、我々で言うところの病死や事故死のように、死因としてある程度ポピュラーなものとして扱われている。焔ビトとなった者は自我を失い、目についたものを焼き尽くすよう行動するため、コアと呼ばれる部分を破壊することで“鎮魂”する……これを担うのが、本作の主人公・森羅 日下部(シンラ クサカベ)らが所属する「特殊消防隊」という訳だ。

シンラが所属する第8特殊消防隊は新設で、焔ビトの秘密を追っている

アニメ第3期は原作クライマックス直前からスタート

 そんな「炎炎ノ消防隊」アニメも第3期の放送を迎える。前述の通り分割2クールで原作完結部分(全34巻)までを映像化することが予告されており、ファンからすればそれこそ“発火”しそうなほどチンチンに熱された状態だ。直前の「弐ノ章」最終話では、シンラと彼の同期であり、同じく第8特殊消防隊に所属するアーサー・ボイルが、特殊消防隊最強の男・新門 紅丸(シンモン ベニマル)に稽古をつけてもらうという、原作第20巻で描かれたエピソードで締めくくられている。

 とある目的のため、焔ビトに関する事件の裏で暗躍する謎の集団……その出で立ちから“白装束”と呼ばれる「伝導者一派」との本格的な激突が示唆され、シンラからは「特殊消防隊はひとつになる」ことが予告されている。アニメ第3期では、原作クライマックスに向けてシンラたち第8特殊消防隊と、伝導者一派との大激突が描かれることになるのだが……ここからは、そんな第3期1クール目でアニメ化されるであろう注目エピソードについても触れていきたい。原作のネタバレを多分に含むため、ご注意されたし。

頼りにしていたものや憧れていたもの、足場が崩れていくような混沌の序章

 まずはなんといっても、シンラたち第8特殊消防隊の大隊長・秋樽 桜備(アキタル オウビ)の投獄にまつわる一連のエピソードだ。伝導者一派との全面衝突に向けて息巻くシンラたちだが、伝導者一派は既に聖陽教上層部と癒着しており、シンラたちの勢いを削ぐため、その精神的支柱である桜備の身柄が策略によって抑えられてしまう。シンラたちにとっては冷水を浴びせられたかのような出来事だが、事態はそれだけに留まらない。

 本編開始の12年前、シンラが母親と弟を失った火災の消火にあたった人物であり、現在は第1特殊消防隊の大隊長となっているレオナルド・バーンズが、なんと伝導者一派に回心してしまう。誰よりも敬虔な聖陽教徒であったが故に、伝導者一派が信奉する神の揺るぎなさを目の当たりにしてしまったバーンズは、その一派に手を貸すことに。シンラにとっては憧れであり、父のように思ってすらいたバーンズとの衝突は、まさに足場がひっくり返るような出来事。激動のクライマックスへ向けての序章であり、大きすぎる壁をシンラは乗り越えることができるのか……。シンラとバーンズの戦いは原作でも渾身の作画で表現されていたので、アニメではどのような仕上がりになるのかが楽しみだ。

アニメ第2期にあたる「弐ノ章」では原作第20巻までの内容が描かれた

奇才・大久保篤氏が放り込んだ“特大の爆弾”も登場か

 先に挙げた視覚的に楽しみなシーンだけでなく、これまでの物語で丁寧に散りばめられてきた、東京皇国に隠された秘密が一気に明かされていく怒涛の展開の連続にも注目だ。分割2クールということで、1クール目ではどこまでの範囲が描かれるか読み切れないところもあるが、終盤に用意されている“特大の爆弾”……「参ノ章」第1弾PVに登場している“とある実写女性”については触れなければならないだろう。

 そのあまりに強烈すぎるインパクトのため、原作連載時にはSNSでトレンドにも入っていたので、本作に詳しくないという方でも見たことはある、という人は多いかもしれない。マンガ表現の限界に挑むかのような、奇才・大久保篤氏が仕掛ける描写によって、作中の登場人物たちと同じような混乱が味わえることは間違いないだろう(まさかあの女性が動く姿を見られるなんて!)。これからシンラたちを待ち受ける混沌を、ぜひ共有してほしい。

【TVアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』第1弾PV】
PVの1分3秒頃には不敵に微笑む“とある女性”が。この人物はいったい……?
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