特別企画
世界に1体だけの等身大シャミ子!「まちカドまぞく だぶるあにばーさりー展 ~まぞくたちの進む道~」が開催
3Dで動く闇堕ち桃&シャミ子が来場者を出迎える!
2024年12月17日 12:17
- 開催期間:2024年12月14日~2025年1月5日
- 会場:有楽町マルイ8F イベントスペース
芳文社から発売されている月刊漫画雑誌「まんがタイムきららキャラット」にて連載中の、伊藤いづも先生による漫画「まちカドまぞく」。その原作が連載開始から今年で10周年、アニメが放映開始から5周年を迎えることを記念して、原作とアニメそれぞれから「まちカドまぞく」の世界が楽しめる展覧会「まちカドまぞく だぶるあにばーさりー展 ~まぞくたちの進む道~」が開催された。
今回、一般入場に先駆けて関係者向けの内覧会に参加することができたので、その模様をお届けしよう。
「まちカドまぞく」は、闇の一族の末裔で、ある日突然「魔族」としての力が覚醒した主人公の女子高生・シャミ子こと吉田優子が、“月4万円生活の呪い”の解除を目指して、自身と敵対する光の一族に選ばれし同級生の魔法少女・千代田桃を倒すため勝負を挑んでいくという、2人の女子高生の姿を描いたファンタジック系コメディだ。
天井から壁紙まで、随所に見所が詰まった6つの展示エリアが来場者を歓迎
本展示会の会場は全部で6つのエリアに分かれており、入場してすぐのところがこの場所を舞台にいくつものエピソードが描かれた河川敷エリアとなっている。ここでは、等身大パネルのシャミ子と桃が訪れた人を出迎えてくれるほか、アニメのオープニングムービーが上映されている。
次のエリアは、シャミ子たちが住むばんだ荘の部屋を模した展示になっている。ここの見所は、展示スペースが201号室の桃、202号室の吉田家、203号室のミカンそれぞれの部屋が再現されているところだ。部屋ごとに住人の等身大パネルも展示されており、吉田家の床には”まぞくころし”も転がっているなど、アパート暮らしらしい生活感溢れる雰囲気を感じ取ることができた。
その反対側には、吉田家の母である吉田清子と妹の良子、そしてご先祖様のリリスが、こちらもイラストと名シーンとを合わせて紹介されている。
続いては、桜ヶ丘高等学校エリア。ここにはシャミ子の友人・佐田杏里と小倉しおんの紹介コーナーに加えて、変身バンクの設定やデザイン、アニメ原画などが展示されている。変身バンクの動画も再生されており、ジックリと眺めることが可能。
なお、このエリアに入ってすぐの場所には「伊藤いづも先生への11の質問」と題したコーナーが用意されている。「まちカドまぞく」を見たことがある人ならば気になっていたアレコレに先生が回答してくれているので、見逃さないようにしたい。
次に進むと、そこはシャミ子がアルバイトをすることになる“喫茶「あすら」”をモチーフにした展示エリアとなっている。カウンター部分などが再現されているだけでなく、その奥には店長・白澤の姿も。通路の先にはリコのスペースもあるので、こちらもお忘れなく。
喫茶「あすら」のエリアは紫の照明でやや暗くなっているが、その先はせいいき記念病院エリアとなっており、アニメ版を再現したかのような暗さで来場者を出迎えてくれる。
また、桃の義理の姉・千代田桜、そして桃の闇堕ちした姿であるダークネスピーチの設定画とイラスト、コミックス複製原画なども展示されている。
“日常口”と描かれたのれんをくぐると、そこから先は撮影可能なフォトスポットエリアだ。入ってすぐの“すごい映像コーナー”では、危機管理モードのシャミ子と闇堕ち桃が3D映像になり、見に来てくれた人のためにポーズを取ってくれる映像が流れる。会話も入っており、それを聞いているだけで2人が本当にその場にいるような感じになれてしまうのは凄い。
その先には、クラウドファンディングのリターン品として製作された、世界でたった1体となる危機管理モードのシャミ子等身大フィギュアが展示されている。その細部にまでこだわったクオリティは非常に高く、見ていて思わずため息が出てしまうほど。これをお迎えできる人は、ホントに幸せ者だろう。周年展示会が終われば支援者の元にいくので、今のうちに細部まで目に焼き付けておきたい。
このコーナーには他にも、これまでに発売されたアクリルスタンドがずらっと展示されているほか、お祝いイラストコーナーと題して界隈の先生方からの色紙も並んでいる。
ばんだ荘や喫茶「あすら」の再現に数多くのコミックス複製原画など、「まちカドまぞく」を見返したくなる要素が盛りだくさん
原作10周年&アニメ5周年を迎えた「まちカドまぞく」への、愛がしっかりと詰まった展示内容となっていて、どこを見ても楽しい雰囲気が漂っていたのがとても印象に残った。現在、原作は6巻まで発売されているものの、展示内容としてはアニメに合わせてあるようで、ひとまずは原作3巻までを履修していれば問題なく展示内容を堪能できる。
こういった展示会の場合、1度ではなく複数回行くパターンが多いが、音声ガイドが5種類用意されているので、少なくとも5回は楽しめてしまうのも嬉しい部分だ。コミックスからの複製原画や名ゼリフ、吊された擬音やアニメシーンの雰囲気を再現したエリアなど、“わかっている”来場者が楽しめるような演出がしっかりと盛り込まれていて、取材を忘れて楽しんでしまったほど充実した内容となっていた本展示会。ファンにオススメするのはもちろんだが、個人的にも最低もう一度は足を運びたい、そんな魅力を持っていたと感じた。
(C)伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく 2丁目製作委員会