特別企画

【今日の読み切り】「巨獣戦記~遺跡発掘公社録~」

圧倒的な画力とテンポの良さで惹きつけられるトレジャーハンターの物語

【巨獣戦記~遺跡発掘公社録~】

著者:高橋アキラ

集英社

 いまだ帰らぬ父の背中を追いかけて危険な巨獣攻略に挑もうとする娘のヒバナは、「公社(カンパニー)」の巨獣攻略担当を名乗る黒金鋼介と出会う。他の人間はみんなトレジャーハンターらしい恰好なのに、鋼介だけはこの場に不似合いなスーツ姿でやってくる。

 「巨獣戦記~遺跡発掘公社録~」は、2023年12月から「少年ジャンプ+」にて配信されている高橋アキラ氏の短編作品。ヒバナと鋼介が超科学文明時代に生み出された機械生命体「巨獣」の中に眠る宝を求めて挑む物語。

 かつての科学文明が生み出した異形のモンスター巨獣や、迷宮のような遺跡と化した科学文明の廃墟が細かく表現されている。一見、出張に来たサラリーマンのようなスーツに眼鏡姿の鋼介からは、モンスターハントを専門業務にする凄腕ハンターだった。次々に繰り出される武器や躍動感溢れる戦闘シーンは見物。果たしてヒバナと鋼介は如何にして巨獣攻略に挑むのか、無事に帰還できるのか……。ぜひその目で見届けてほしい。

【あらすじ】

 超科学が失われてから700年、多くの冒険者たちを苦しめてきた生きた迷宮遺跡“巨獣”。行方知れずの父を探し巨獣へ挑まんとする少女・ヒバナの前に現れたのは、スーツ姿でビジネスマナーを説く、風変わりの一流冒険者だった。