特別企画

【今日の読み切り】「どくしん書店」

人の心が読める書店員竜介、桃井さんを魔の手から守れるか?

【どくしん書店】

著者:澤シーヤ

集英社

 実家の書店で店員をしている竜介は、人の心を読むことができる特殊な能力を持っている。あまり役には立たない能力だが、唯一、常連の桃井さんが本を買い間違うのを阻止することには役立っている。なにしろ、桃井さんは買い間違い率が異常に高いのだ。

 「どくしん書店」は、澤シーヤ氏の読み切りマンガ。心を読む能力を意味する「読心術」と、独り者の「独身」をひっかけたタイトルは、心が読めるのに特にそれを活用するでもなく、父親に将来を心配されつつも本屋を手伝っているもてない主人公にぴったりはまっている。

 毎回、読心術を使って、桃井さんの本探しを手伝っていた竜介だが、次第に桃井さんの買っていく本が怪しくなっていくことに気づき、同時に桃井さんに現れた変化にも焦る。果たして竜介は桃井さんを助けることができるのか。そして、息子の将来が心配な父親を安心させることができるのか? 結末はぜひ自分の目で確かめて欲しい。

【あらすじ】

 実家が営む書店で働く青年、竜助。彼には心が読める能力があった。女子高生のお客さんが本を取り違えており、正しいタイトルの本へと導こうとするが……。