特別企画

ざわざわしたい人必見の「逆境回顧録 大カイジ展」を体験レポート

電流鉄骨渡り、電流鉄骨渡りなど名シーンを再現したフォトスポットの数々

【逆境回顧録 大カイジ展】

3月16日(土)~5月12日(日) 開催

場所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)

入場料金(税込):1,900円(一般)、1,900円(中・高校生)、無料(小学生以下)

 アニメや劇場用映画ともなった大人気マンガ「カイジ」シリーズをテーマにした展覧会「逆境回顧録 大カイジ展」が東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」で3月16日より開催される。

 「カイジ」シリーズとは、友達の保証人になって多額の借金を背負った主人公「伊藤開司(カイジ)」が、借金を帳消しにするために、様々なゲームに参加する物語だ。この展覧会では「カイジ」シリーズに登場したゲームや名シーンを再現したフォトスポットや、福本伸行先生の原画などを楽しめる。今回は、一足先にその魅力を体験してきたので、オススメの見学方法などをご紹介しよう!

まさに圧倒的!! 名シーンを再現したフォトスポットの数々

 この展覧会で一番のメインとも言えるのが、「カイジ」シリーズに登場した名シーンを再現したフォトスポットだ。このフォトスポットを楽しむためには、2つのオススメがある。まずは、撮影してくれる人がいること。もし一人で行った場合には、次の撮影待ちの人に頼んで撮影してもらおう。もうひとつは服装である。できれば、上はネルシャツにTシャツ、下はジーパンなど「カイジっぽい」服装で参加すれば、楽しさ倍増するはず。

 ということで、まずは「賭博黙示録カイジ」から利根川登場のシーンである。これは、エスポワールという船で行なわれる「限定ジャンケン」のルールを説明する場面を再現したもの。説明を求める参加者に向かって「ぶち●すぞ、ゴミめら」という強烈な言葉を浴びせてくる場面で、序盤屈指の名シーンだと思う。

 続いては同じエスポワールで、ゲームで敗者となり別室送りにされ際のシーンを再現。さすがに裸になるのは、難しいができるだけ「苦悶」の表情を浮かべて撮るのもいいだろう。

利根川に説明を求めるワイ
別室で絶望するワイ

 そして、こちらも有名なゲーム「電流鉄骨渡り」。ビルとビルの間、地上74メートルの位置に25メートルの鉄骨を置き、その上を歩いて渡りきるゲーム。ゲームタイトルにあるように鉄骨には電流が流れているので、鉄骨に捕まることはできないし、もちろん落ちたら即死である。このフォトスポットの鉄骨は、さすがに高い場所にあるわけではないが、できるだけ恐怖に震えながら歩くフリをしよう!

 続いては、こちらも屈指の名シーン、ゲーム「Eカード」で負けた利根川さんが「焼き土下座」をするシーンを再現するフォトスポット。スゴイのは、焼き土下座で手と頭を置く場所にボタンがあるので、土下座をすると煙が上がる仕組みがあること。現実にはすることがないであろう焼き土下座をぜひ体験してほしい!

 焼き土下座が終わったら、そのまま地下強制労働施設で「地下チンチロリン」の勝負に挑もう。ただし、ここはフォトスポットであるが、畳の上に乗ることはできない。もちろん「キンキンに冷えてやがるっ……! あ……ありがてえっ……!!」とか言いながら、ビールとポテチを飲み食いしたりしないように。なので、ここで撮影するなら畳の横でがんばって撮影しよう。なお、このシーンからは、カイジの指が欠損しているので、軍手などを用意しておくとリアリティーアップである。

鉄骨の置かれた高さにビビるワイ
焼き土下座させられるワイ
焼き土下座の鉄板にはボタンがある
ハンチョウにイカサマで負けるワイ

 続いてのフォトスポットはパチンコ「沼」で、外出券を買って、1玉4,000円で1,000倍設定というハイリスク・ハイリターンのパチンコに挑むシーンを撮れるぞ。パチンコとして実際に玉を弾くことはできないが、台の前には座れるので、いろいろな演技をしても楽しいだろう。

 さらに沼の後には地雷ゲーム「17歩」では「ロン!」したシーンを歓喜な顔で撮れる。牌は本物だが、配置とかがリアルかもしれないので、手では触らないほうがいいだろう。

 そして「愛よりも剣」は、中に入って体験できないのが剣を刺す雰囲気だけ楽しむのが吉。

 最後の「友情確認ゲーム『救出』」では、最前列にしか座れないので、できるだけ焦りの表情で写ればいい記念になるはず。

更に課金するワイ
地雷ゲーム「17歩」で勝利するワイ
とりあえず、剣を差し込むワイ
友情を信じ切れずにビビるワイ

カイジを知らなくても楽しめる工夫のある展示

 この展覧会は、カイジファンが超絶楽しめるのはもちろん、付き合いで行った友人も楽しめる工夫が各所にある。例えば、福本伸行先生描き下ろしのキャラクターと名台詞で登場人物を理解したり、作中のゲームがどういものかを開設しているボードがあったり、名シーンを紹介するパネルがあったりするのだ。パネルの中には福本伸行先生の生原稿もあるので、生で見られる貴重な機会となるだろう。また、フォトスポット以外にも、フェルト(かな?)で作られた名シーンの展示や、福本伸行先生が描いたほかの作品の紹介など盛りだくさんである。

福本伸行先生描き下ろしのキャラクターが壁や柱に出現
作中のゲームルールもキチンとパネルで説明されている
マンガのコピーもパネリングされているので、どういう感じだったかを思い出せるのが嬉しい
福本伸行先生の生原稿が見られるだけでも嬉しい
フォトスポット以外の展示もある
カイジ以外の福本伸行先生の作品紹介パネルもある
パチンコ「沼」の出来映えがスゴイ

もっとマニアックに楽しむ体験もあるぞ!

 この展覧会には、フォトスポット以外にも、もっとマニアックな体験もすることができる。例えば、入場時には「地下チンチロリン」を実際に体験でき、出た目によって「ペリカ」と呼ばれる帝愛グループならではの通貨が貰えるのだ。これは、全員が無料で参加できるので、ぜひチャレンジしてペリカをゲットしてほしい。

 そして、物販ブースでは、カイジでお馴染みの「ざわざわ」が印刷された折りたたみ傘が売っている。こちらを手にとって撮影すれば、まるでマンガの一コマにでも入りこんだ気分になるはずだ。

 さらに、この物販で4,000円以上購入すると、カイジが帝愛グループ会長・兵頭とバトルした「ティッシュ箱クジ引き」を引ける。このくじで当たりが出れば、なんと全額返金して貰える! 体験だけでなく、実利もあるのが嬉しい。ちなみに、物販では帝愛関連グッズなども多数揃っており、ちょっと散財してしまった。なんか、ほとんど今回の原稿料を持っていかれた気もするが、明日からがんばろう!……って、あれハンチョウの罠にかかってね?

 そのほかのマニアックな楽しみとしては、壁に注意書きを見てみるといいだろう。運営スタッフがカイジの世界観を意識した、気の利いたセリフが書かれているぞ!

 なお、余談だが今回、僕が参加した先行内覧会では帝愛グループの黒服がいたので、お願いして連行されてみた。もし、本番の営業でも黒服がいたら、お願いしてみるのもいいだろう。

「地下チンチロリン」で成功してペリカを貰ったワイ
物販コーナーで欲しい商品を見つけて「ざわざわ」するワイ
限定じゃんけんのカードもあるのがスゴイ!
「ティッシュ箱クジ引き」をするには4,000円以上の購入が必要だ
シャツや折りたたみ傘など1万円以上購入してしまった
運営スタッフがノリノリで作ったのではないかと思える注意書き。たくさんあるので、全部チェックしようぜ!
黒服に連行されるワイ

 ということで、この記事を読んでカイジワールドを体験したくなった方は、ぜひ明日にでも足を運んでほしい……えっ? どうしようか悩むだと? そんなことしていると「一生迷ってろ! そして失い続けるんだ…………貴重な機会(チャンス)をだ…………!」ってな感じで中間管理職のトネガワさんに怒られちゃうぞ!