特別企画

「誰か夢だと言ってくれ」、「橘くん抱いてください！」などが受賞！「電子コミック大賞2024」【BL・TL部門】授賞式レポート

立花慎之介さん、たかはし智秋さん、白井悠介さんによる朗読演出も

深谷その子

2024年1月25日 23:04

【コミックシーモア「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2024」授賞式】
1月25日開催
会場：東京ポートシティ竹芝ポートホール

　エヌ・ティ・ティ・ソルマーレが運営する国内最大級の電子書籍サイト「コミックシーモア」は、「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2024」授賞式を1月25日に開催した。

　「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2024」は、出版社59社より推薦された110作品のコミックの中から、一般読者の投票により「2024年にヒットしそうな電子コミック」を決定する賞。7回目となる今回の読者得票数は250万票超となった。本日開催された授賞式にて、午前の部の「大賞」と「男性・女性・異世界・ラノベ部門」に続き、「BL部門」と「TL部門」の発表が行なわれた。

　BL・TL部門の授賞式にはゲストプレゼンターとして、声優の立花慎之介さん、たかはし智秋さん、白井悠介さんが登場。受賞作品発表のほか受賞作品の生アテレコなども行なわれ、会場は大いに盛り上がった。

　本稿では授賞式午後の部のBL・TL部門の様子をお届けする。午前の部のレポートとあわせて楽しんでいただきたい。

華やかな衣装で声優の3人が登場

　BL・TL部門のゲストプレゼンターとして、「ハイキュー!!」夜久衛輔役などで知られる立花慎之介さん、「THE IDOLM@STER」の三浦あずさ役などで知られるたかはし智秋さん、「アイドリッシュセブン」の二階堂大和役などで知られる白井悠介さんが登壇した。

　立花さんは、光る赤色のアクセサリーがポイントのブラックのスーツで、たかはしさんはゴールドのキラキラミニドレスに白いファーを羽織った華やかな衣装で登場。白井さんはグリーンのシャツにブラウンのスーツ姿で「こんなに立派な賞とは思わずカジュアルな格好で来てしまった」と語り、たかはしさんの華やかな衣装とのギャップに会場の笑いを誘い、オープニングから盛り上がりを見せた。

左から、立花慎之介さん、たかはし智秋さん、白井悠介さん

BL部門は高校生のピュア恋愛作品＆大人のリーマンラブ作品が受賞

　いよいよ受賞作が発表。まずはBL部門賞に輝いた2作品が発表された。

　1作目は、「誰か夢だと言ってくれ」（みっしぇる作／集英社）が受賞。男子高校生同士のピュアでまっすぐな恋心に打たれるキュンキュンストーリーが描かれる作品。もう1作は、「40までにしたい10のこと」（マミタ作／リブレ）が受賞した。イケメン部下×枯れた上司のリーマンラブ作品で、30万部を突破している話題作だ。

　授賞式では、出版社の担当者へエヌ・ティ・ティ・ソルマーレの炭田氏よりトロフィーが、立花さんと白井さんより盾の授与が行われた。

　両作品ともに出版社の担当者より作者の受賞コメントが代読され、「誰か夢だと言ってくれ」のみっしぇる氏は「改めてたくさんの人に支えられている作品だと感じた」とコメント。「40までにしたい10のこと」作者のマミタ氏は「自分の大好きなものを詰め込んだ作品なので、沢山の方々に気に入っていただけてとても嬉しい」とのコメントを寄せた。

「誰か夢だと言ってくれ」（作：みっしぇる出版社：集英社）出版担当者

「40までにしたい10のこと」（作：マミタ出版社：リブレ）の出版担当者

誰か夢だと言ってくれ

(C)みっしぇる／集英社

【みっしぇる氏のコメント】

この度は応援、ご投票いただきありがとうございます！いつも読んで応援してくださる皆さま、作品に関わってくださった方々、改めてたくさんの人に支えられている作品だと感じました…！これからも頑張ります！

40までにしたい10のこと

(C)マミタ／libre

【マミタ氏のコメント】

応援してくださった皆様ありがとうございました！自分の大好きなものを詰め込んだ作品なので、沢山の方々に気に入っていただけてとても嬉しいです。これからも雀さんと慶司君をどうぞ宜しくお願い致します。

立花さんと白井さんによる生アテレコ

　BL部門受賞式の後は、立花さんと白井さんによる受賞作の朗読演出が行われた。

　「誰か夢だと言ってくれ」の星川小夜役を立花さん、真柴樹役を白井さんが朗読。生アテレコ後、朗読した感想を聞かれた白井さんは「真柴くんのギャップがとても魅力的」と語った。

　続いて、「40までにしたい10のこと」の十条雀役を立花さん、田中慶司役を白井さんが朗読。先ほどの高校生のピュアなイメージとは異なる、大人な男性の雰囲気で生アテレコを行った。朗読後の感想を聞かれた二人は、「安全かはわかりませんけど」のセリフに、「こんな発言する奴は絶対安全じゃないよね」などとユーモアたっぷりに語り、会場を盛り上げた。

TL部門は同僚王子とのむずキュンストーリー＆年下彼との背徳ストーリーが受賞

　次にTL部門賞に輝いた2作品が発表された。

　1作品目は、「橘くん抱いてください！ハジメテの相手は同僚王子!?」（ふどのふどう作／ぶんか社）。社内で人気のイケメン同僚くん×美人だけど喪女かつ処女のOLの甘くてドキドキハウツー・セックスラブ作品。もう1作は、「奈々子と薫堕落していく、僕たちは。」（つきのおまめ作／CLLENN）が受賞した。13歳年下のイトコに翻弄され“墜落”していく背徳ラブストーリーを描いた作品だ。

　授賞式では、作家と出版社の担当者へ炭田氏よりトロフィーが、たかはしさんより盾の授与が行われた。

　「橘くん抱いてください！」は出版社の担当者より受賞コメントが代読され、「2年前に続きこのような大きな賞をいただき光栄」とコメント。「奈々子と薫堕落していく、僕たちは。」の作者・つきのおまめ氏は「一生の思い出になりました」と喜びを語った。

「橘くん抱いてください！ハジメテの相手は同僚王子!?」（作：ふどのふどう出版社：ぶんか社）の出版担当者

「奈々子と薫堕落していく、僕たちは。」（作：つきのおまめ出版社：CLLENN）作者のつきのおまめ氏

橘くん抱いてください！ハジメテの相手は同僚王子!?

(C)ふどのふどう/ぶんか社

【ふどのふどう氏コメント】

2年前に続きこのような大きな賞をいただき光栄です。投票してくださった皆様、連載を支えてくださっている読者様、関係者の皆様、本当にありがとうございます。今後も続きを読みたいと思っていただけるような作品作りを頑張りたいと思います。

奈々子と薫堕落していく、僕たちは。

(C)つきのおまめ/CLLENN

【つきのおまめ氏コメント】

いつも読んで支えてくださっている読者さんたちのおかげで叶った全てです。本当にありがとうございます。これからもお気持に応えていけるような作品をお届けできるよう精進していきたいと思います。

立花さん＆たかはしさん、白井さん＆たかはしさんペアによる生アテレコ

　TL部門受賞作の朗読ではたかはしさんも参加し、魅力的な声と華やかな姿に加えて熱い作品愛も語り、さらに会場は盛り上がりを見せた。

　「橘くん抱いてください！」では、すみれ役をたかはしさん、橘くん役を白井さんが朗読。朗読後に、作者のふどのふどう氏と対談したことがあるというたかはしさんは、「橘くんのすみれちゃんへの愛がきゅんきゅんして、先生にさすが！と伝えたい」とコメント。白井さんは、「すみれちゃんが奥ゆかしいけど大胆で魅力的。続きが気になる」とコメントした。隣で二人の朗読を聞いていた立花さんは「やっぱりタチバナはハイスペックが多いなと思った」と笑いを誘った。

　続いて、「奈々子と薫堕落していく、僕たちは。」では、奈々子役をたかはしさん、薫役を立花さんが朗読。朗読後に、たかはしさんは「全米より泣きました」と熱くコメント。隣で聞いていた白井さんの「さっきとはまた違った恋愛でしたが、共通する点は、できる男っていうのは『いいよ』の一言で安心させるんだなと思った」とのコメントに、急遽、立花さんと白井さんによるそれぞれの「いいよ」の一言セリフが披露され、会場を沸かせた。