レビュー
「いけない!ルナ先生R」レビュー
37年の時を経て、新しい姿で伝説の女教師が復活!
2026年1月15日 00:00
- 【いけない!ルナ先生R 8巻】
- 1月16日発売予定
- 価格:792円
マンガ「いけない!ルナ先生R(アール)」の最終巻である8巻が1月16日に発売される。筆者の中には、喪失感と感謝の念が混じった複雑な感情がある。「よくぞ描いてくれた。終わって欲しくなかった。……ありがとう」。
「いけない!ルナ先生R」は2023年より講談社のWEBマンガサービス「月マガ基地」(コミックアプリ「コミックDAYS」と連動)にて連載を開始したマンガであり、最終話は2025年12月2日掲載。今回発売される第8巻をもって完結となる。本作は1986年に月刊少年マガジンで連載された"お色気マンガ"「いけない!ルナ先生」のリメイクである。ぐーたらな少年・神谷わたるのために、女子大生であり、塾講師である葉月ルナ先生が、お色気たっぷりの個人授業で彼を励ます、という内容だ。
ルナ先生は天然のネガティブ思考ともいうべきものがあり、すぐに「このままじゃわたるが死んじゃう!」と大げさな考えになってしまう。彼女はわたるを救うため、自分の体の魅力を活かした奇抜な授業を考えるものの、本来の性格は恥ずかしがり屋で、臆病である。「年上の女性が恥ずかしながらも、自分からエッチな姿でがんばる」というフォーマットをひたすら繰り返すという、「伝説のお色気マンガ」が「いけない!ルナ先生R」としてこの令和に復活したのである!
「いけない!ルナ先生R」の原作は前作を手がけた上村純子氏、作画をぼーかん氏が担当する。ぼーかん氏が描く新たなルナ先生は、かわいらしさと、ボリュームを感じさせるグラマーで魅力的な肉体を持つ女性で、たっぷりのお色気でわたるのために奮闘する。ぼーかん氏の持つ独特のリズムとギャグセンスで、ルナ先生とわたるの楽しく新しい個人授業を提示してくれた。最終巻発売を記念し、「いけない!ルナ先生R」の魅力を紹介したい。本作の存在をより多くの人に知って欲しい。
"お色気マンガ"ブームの中心となった「いけない!ルナ先生」
リメイクである「いけない!ルナ先生R」の前に、上村純子氏が描いた「いけない!ルナ先生」にも触れておきたい。本作は月刊少年マガジン1986年11月号から1988年7月号まで連載されたマンガである。単行本は全5巻、現在でも電子書籍で入手可能だ。
「いけない!ルナ先生」は"お色気マンガ"がブームとなっていた時代に生まれた。"お色気マンガ"とは、ヒロインや、主要人物の女の子が裸になってしまうマンガを指す。好き合っている男女の仲が進展せずに読者をやきもきさせる"ラブコメ"から発展したジャンルで、女の子の裸こそがマンガのウリであり、一見理不尽なシチュエーションでもとにかく女の子が裸になってしまうというマンガが、この時代流行したのだ。
ルナ先生とわたる、という関係は上村純子氏のデビュー作「あぶない!ルナ先生」に原型がある。ここではルナ先生は新任の女教師、わたるはルナ先生が受け持つ中学生のクラスの生徒で、ルナ先生はわたるの家に下宿している、という設定だった。「いけない!ルナ先生」では設定を一新、わたるは父親との2人暮らしだったが、父親が海外に赴任、1人となるわたるのために教師を目指す女子大生であり、塾講師のアルバイトをしているルナ先生がわたるの家に下宿し、わたるの生活を見守りながら塾にも通わせる、という設定になった。
「いけない!ルナ先生」はギャグマンガでもある。とにかくルナ先生がわたるを個人授業に誘う理由が極端なのだ。わたるが風呂嫌いで風呂に入らないのを知ると「風呂に入らない」→「フケツでクサイ」→「いじめられる」→「自殺」。社会のテストが0点だと「留年」→「落第」→「人生の落伍者」→「孤独な人生」→「自殺」と、何でもかんでもわたるの死に結びつけてしまう。そしてそれを防ぐため、「恥ずかしいけど、がまんしなくちゃ」と"一肌脱ぐ(実際に)特別個人授業"を行っていくのだ。
最初はルナ先生が下着姿になってわたると一緒にお風呂に入って、ルナ先生の体を洗わせてからわたるの体を洗わせる授業、次が線を引いたビキニの水着を塗りつぶすことで分数を教える授業、さらには赤ちゃんの世話、餃子の作り方などルナ先生は様々な授業を展開していく。
「いけない!ルナ先生」は中学生の男子の「女の子への憧れ」がメインテーマだ。ルナ先生は恥ずかしがりながら、胸や下半身にわたるの手を導く。わたるは目をハートにし「こんなことできちゃうなんて、しあわせー」といいながら、授業は進んでいく。「いけない!ルナ先生」では男女の関係の進展した先にあるはずの性行為は全くなく、あくまで女体を見て、触れるだけでとどめて、次の回でもルナ先生は初めて裸を晒すかのように恥ずかしがり、わたるはその感触や眺めに感動する。
そして最後は必ずルナ先生は大きく足を開き、ショーツ(パンティ)が落っこちて、それでも大事なところはギリギリ見えない姿をさらしてしまい、感極まったわたるが失神してしまう、というオチで授業は終わる。個人授業を受けたわたるは見事弱点を克服する。というストーリーが、全20回繰り返されるのだ。
話のパターンを同一としながら、ルナ先生の授業や、ルナ先生のデザイン自体はどんどんセクシーにパワーアップしていくのも「いけない!ルナ先生」のセールスポイントだ。「いけない!ルナ先生」はそのセクシーな表現、見せ方において、同時代の"お色気マンガ"と比べても一線を画した、かなり踏み込んだ内容になっていた。結果、全5巻の単行本が各巻40万部以上の売り上げを記録するという大ヒットになった。月刊少年マガジンの歴史の中で欠かすことのできないマンガとなったのだ。
フォーマットを忠実に守りつつ、セクシーさ、ギャグにも新しい方向を提示した「いけない!ルナ先生R」
そして「いけない!ルナ先生R」である。本作は2023年2月4日、講談社の新しいWEBマンガサービス「月マガ基地」の目玉コンテンツとしてスタートした。伝説のマンガ「いけない!ルナ先生」のリメイクとして、実際には上村氏は監修に近い立場で、ぼーかん氏と編集者の2人3脚で描かれていったようだ。伝説のマンガを受け継ぐ者として、ぼーかん氏と編集者にはかなりのプレッシャーもあったと思う。
新しいルナ先生は、父の単身赴任をきっかけに一人暮らしになってしまうわたるの生活を助けるために、ルナ先生が定期的にわたるの元に通い(今度のルナ先生は同居ではないのだ)、わたるは彼女のバイト先である塾に通うようになる。早くに母を亡くし、父子家庭のためにわたるはかなり生活に無頓着に育ってしまったようで、それを心配し、わたるの父はルナ先生にわたるの世話を頼む。「いけない!ルナ先生」との大きな違いはわたるが高校生になっているところ。今作は高校生男子を対象にした作品のようだ。
第一話、初登場のルナ先生はかなりかっちりした、いかにも教師を目指している女性らしい固めの衣装でわたるの前に現れる。しかしわたるの目は彼女の胸に釘付け。ルナ先生は着衣からでもわかるほどの巨乳のナイスバディの持ち主なのだ。
第一話「ヘチマスポンジ」では原作へのリスペクトとして原作の第一話同様、わたるの「風呂嫌い」が問題となる。「どんどん不潔に」→「友達が減る」→「夢も希望もなくなる」→「孤独死」と思考を暴走させたルナ先生はわたるを風呂に誘うため、かっちりした衣装から一変、とんでもない姿を見せるのだ。
そう、ルナ先生はヘチマスポンジで胸の先と股間を隠しただけの姿でわたるの前に現れるのである。余ったヘチマの端を頭の上にのせ、わたるの好きなネコミミ美少女を意識。わたるを風呂まで引っ張っていき、シャワーを浴びさせることに成功する。しかし持ってきたヘチマスポンジは衣装のために使い切ってしまった。ルナ先生は自分の体を隠すヘチマスポンジを使って、わたるに自分の体を洗わせる。
「いけない!ルナ先生R」のわたるはかなり紳士的だ。目の前に全裸に近い、ヘチマスポンジとボディシャンプーの泡に包まれたナイスバディのルナ先生がいるのに、チラチラとしか彼女を見れない。ルナ先生の方はわたるに体を洗わせようと真剣だ。最初の授業はルナ先生が足をすべらしてわたるの体の上に乗ってしまい、わたるが思わずお風呂場から逃げ出す、という形で終わる。
この「ヘチマスポンジ」編がひな形となり、ルナ先生は積極的に、わたるはそんなルナ先生にドキドキしつつもツッコミも忘れない、というのが「いけない!ルナ先生R」の基本路線となっていく。ルナ先生はわたるを励ますために、犬の着ぐるみ、裸エプロン、ビキニの水着に競泳水着、体操服に全身にはちまき状の布を巻いただけの姿、本格的なメイド服に、裸エプロンにスカーフと帽子だけは本格的な変形パティシエ姿などなど、回を追うごとに多彩なコスプレを見せてくれる。さらには覆面レスラー姿や、「童貞を殺す服」としてネットで話題になったセクシーなセーター姿まで見せてくれるのだ。
「ルナ先生は次はどんな衣装で授業をするのか」というのが「いけない!ルナ先生R」の大きな楽しみだ。わたるはそんなルナ先生の積極的な姿に、素直に喜ぶだけでなく、時には冷静なツッコミ、さらには引いてしまうような反応すら見せる。そんなわたるをある時には強引に、ある時は優しく、そして時にはお色気で誘惑し、授業は進んでいく。
「いけない!ルナ先生R」の大きな特徴として「ルナ先生がノリノリ」というのがあるだろう。凝った衣装を用意するだけではなく、「ワンちゃん」編では犬嫌いのわたるを助けるためにルナ先生は自己暗示で犬になりきってしまう。「掃除」編ではメイド衣装2度目であるがビキニの水着の上にエプロンやヘッドドレス、フリルを多用した変形セクシーメイド服で授業を進める。「キャンプ」編では薪作りを嫌がるわたるのために屋外にもかかわらず下着姿になり、自分のお尻を薪に見立てた個人授業を始めてしまうなど、とにかくパワフルなのだ。
なにより前作「いけない!ルナ先生」のファンであった筆者にとって、現代にまさか「ルナ先生」が復活してくれる、というのは大きな喜びだった。「いけない!ルナ先生」の最終話「ハートがドキドキ応急処置の巻」では、授業がかなりセクシーになり、わたるはルナ先生に教わった応急処置の方法で事故に遭った母子を救うという大活躍をするものの、大きな流れは変わらない。「これからもわたるとルナ先生の秘密の個人授業は続く」という流れだったのだ。しかしその後に起きた「有害コミック騒動」などの影響で、少年誌の"お色気マンガ路線"は縮小、上村純子氏は一線から遠ざかる形になってしまった。それでもファンとしては、「もっともっと『ルナ先生』が見たい」という想いがあった。
「好きな男の子のために、自分の体の魅力で応援する女の子」という流れはその後の様々な作品で取り入れられ、時には「ルナ先生」へのオマージュと思える場面も登場する作品もあった。しかしやはり「ルナ先生」が見たかった。その想いは筆者だけではなかったに違いない。多くの人が「ルナ先生」の復活を望んでいたからこそ、令和に「いけない!ルナ先生R」として復活をしたのだ。「いけない!ルナ先生R」は多くの人の夢を叶えた作品なのである。
もっともっと多くの人に「いけない!ルナ先生R」を知って欲しい!
筆者の「いけない!ルナ先生R」での「これはすごい」と感心したシーンを紹介したい。「編み物」でのわたるに下着をはかせて欲しいとお尻を向けるシーン。肉感的なぼーかん氏のルナ先生の魅力が詰まったカットと言える。
そしてなんといっても「トランプとビリヤード」の神経衰弱シーンだ。ここではトランプの神経衰弱が苦手なわたるのため、ルナ先生はわたるがカードをそろえると1枚ずつ服を脱いでいくというゲームが行われる。注目はわたるが胸の水着のカードをすでに当てており、ルナ先生が下には何も着ていない状態で、ついにTシャツのカードを当てるシーンだ。今までハプニングで見ることが多かったルナ先生の胸の先を、ここでついに自ら見せてくれるのだ。「いけない!ルナ先生R」での数少ない積極的なサービスシーンである。こちらはぜひ、単行本などで見て欲しい。コミックス5巻収録である。
もう1つどうしても紹介したいのが、「楽器」のルナ先生。シャツにかっちりしたタイトスカートにストッキングといういかにも"女教師"を意識した姿でありながら、ストッキングに包まれたつま先をわたるに向けて「私の足をリコーダーに見立てて、吹いてみない?」ととんでもない提案をするのだ。こちらはコミックス6巻、続く授業も必見である。他にも思わず身を乗り出して見てしまうシーンはたくさんある。ぼーかん氏の描くルナ先生は肉感的なボリュームたっぷりで、様々なアングルでその魅力を引き立ててくれる。わたるのために恥ずかしがりながらも、時にはハプニングで、時には積極的にセクシーな姿を見せてくれるのだ。
「いけない!ルナ先生R」をオススメするにあたり、1つ注意がある。それはアプリ版とWEB版及び単行本版の表現の違いだ。メインの掲載誌と言えるアプリ版「コミックDAYS」では胸やお尻の谷間、胸の先端などルナ先生の体の一部が白塗りで表現されている。一方でWEBブラウザで見ることができるWEB版「コミックDAYS」や、単行本を見ればルナ先生のすべてを見ることができるのだ。
例えば新ルナ先生は乳首を隠す「ニプレス」をつけていることがあるのだが、アプリ版では胸の先が露出した時と同様に白塗りで覆われてしまい、「一生懸命大事なところを隠すルナ先生」が味わえない。
しかしである。ぼーかん氏は「白塗りだからこそよりセクシーに感じさせよう」と挑戦しているカットも多数描いているのである! アプリ版は単に"見えない"作品になっていないところも「いけない!ルナ先生R」の見所の1つなのだ。ぜひアプリ版とWEB版(及び単行本版)を見比べて、「隠されたセクシーさ」も堪能して欲しい。
そしてこれは筆者の願いだったのだが、前作「いけない!ルナ先生」での"必殺技"ともいえる「大きく足を開き、大事なところだけが見えないポーズ」を「いけない!ルナ先生R」でも見たかった。いくつか類似ポーズはあるのだが、前作の様にどーんと大写しでのポーズは見れなかった。
だからといって「いけない!ルナ先生R」のお色気表現も負けてはいない、ということも書いておきたい。前述のオススメシーンのように前作にはない独特のセクシー描写に挑戦している。「いけない!ルナ先生R」を気に入った人は、前作も読んでみて欲しい。どちらもそれぞれの強い魅力があることに気がつくだろう。
しかし、やはり「いけない!ルナ先生R」が全8巻、第105話で終わってしまったというのは寂しい。筆者は「コミックDAYS」の「いけない!ルナ先生R」が更新される火曜日正午が本当に楽しみだった。もっともっと、もっと「いけない!ルナ先生R」が読みたかった。続いて欲しかった。もっとエッチに、もっと過激に発展して欲しかった。そしてアニメ化や、フィギュア化をして欲しかった。フィギュアは新旧どちらのルナ先生も欲しい。特に「いけない!ルナ先生R」のルナ先生は本当に多彩な衣装を見せてくれるので、様々な姿のセクシーなフィギュアが欲しい。これからでも、ぜひ実現して欲しい。
連載は終わってしまったが、「いけない!ルナ先生R」は全8巻、前作の全5巻を超えるボリュームでルナ先生とわたるの"個人授業"を見ることができる。単行本を何度も読み直すことでぼーかん氏の様々な挑戦を感じることができ、より深くエッチなルナ先生の姿を知ることができるだろう。
まだ「ルナ先生」が復活したことを知らない人には「いけない!ルナ先生R」の魅力を知って欲しいし、何よりも「ルナ先生」を知らない若い人に、この独特なエッチな授業を知って欲しい。本稿が「いけない!ルナ先生R」の新しい読者を増やすきっかけの1つになることを願いたい。




























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