先行体験
荒木氏描き下ろしの巨大美人画がその姿を現わす!特別企画展「美人画で巡るヱビス」先行内覧会レポート
コラボグッズや”美人画の歴史”もズラリと展示
2025年2月13日 00:00
- 会期:2月13日~5月31日
- 開館時間:
- 平日12時~20時/土日祝11時~19時
- 定休日・火曜日(祝日の場合は翌日)
- 会場:YEBISU BREWERY TOKYO(東京都渋谷区恵比寿4-20-1)
サッポロビールは、展示会「美人画で巡るヱビス」を2月13日より5月31日まで、東京・恵比寿の恵比寿ガーデンプレイス内YEBISU BREWERY TOKYOにて開催する。これに先駆けて2月12日、メディア向けに展示会の先行内覧会が行なわれた。
「美人画で巡るヱビス」はヱビスビール135周年の特別企画として行なわれるもので、これまでヱビスが展開してきた美人画ポスターの歴史をたどる展示や、「ジョジョの奇妙な冒険」などでお馴染みの漫画家・荒木飛呂彦氏により現代的にアップデートされた美人画などが展示される。あわせて2月12日からは「ヱビスビール荒木飛呂彦描き下ろしデザイン缶」の数量限定販売なども行なわれる。
内覧会では荒木氏が描き下ろした高さ3メートルの巨大美人画のお披露目が行なわれたほか、コラボの背景がヱビス及び荒木氏から語られた。さらにコラボグッズの実物などをひと足早く確認することができたので、こちらの模様をお伝えしよう。
ヱビス135年の節目、荒木飛呂彦氏が描き下ろす巨大美人画が誕生!
先行内覧会では最初に、サッポロビール マーケティング本部 ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子氏が登壇。ヱビスビール2024年の振り返りと、2025年ブランドアクションに関するプレゼンテーションが行なわれた。
ヱビスビールは2025年2月25日で生誕135年を迎えるということもあり、さらなる可能性を追求していきたいとのことで、その特別企画として荒木飛呂彦氏とのコラボレーションが決定された。
背景として、荒木氏が楽しみながら作品作りに向き合っているというところと、40年以上漫画家として活躍しつつも常に新しい可能性を追求して漫画家という領域を越えた活動に挑戦し、既存の枠に捕らわれない唯一無二の独創的なアートスタイルで世界中に驚きと感動を与え続けているところがヱビスの考え方ともリンクする部分が多いため、今回のコラボに至ったのだという。
ここで、今回のコラボについて荒木氏にインタビューを行った映像が上映された。オファーがあった際の心境を聞かれると「子供の頃から見ていたビールの絵になるのは光栄に思ったし、美人画は描いたことがなく美人とは何だろう?と思いながら仕事を引き受けました」と回答。
作品に込めたテーマやメッセージについては「僕の絵を見ながらビールを飲むと思ったので、描いている女性が外にいるようなイメージを入れたかったんです。家の中と言うよりは季節感やシチュエーション、どこで飲んだら癒されるのか、ゆっくりできるのかということを描きたかったですね。和服指定があったので、和服柄を風景にしようかなと。そのコスチュームの中に風景を入れるという逆転の発想にしてデザインした」と答えた。
「美人という概念も、優しい女の人がいいのか、僕の漫画に登場するような力強い女性がいいのか悩みました。結果的には、活動的な女性のキャラクターイメージを缶に入れようかなという新しさを持ってきました。一緒に飲もうよ、というような楽しさ、そういうキャラクターにしたいと思い、それを美人の概念にしました」とも続け、氏の中で美人に対するイメージが構築されるまでを語ってくれた。
伝統的なテーマを描く際にこだわった部分については「伝統は幸福に繋がるデザインだと思います。こだわるときは幸福のアイテムが必ず出てくる。女性であれば、活動的に前向きに生きていくというイメージですね。それが新しいし、また伝統でもあるかなと思います。顔も、キリッとしている表情ですよね」とした。
今回は2点の美人画を描き下ろした荒木氏だが、着想時のイメージについては「和服にしてくださいとのテーマがあったので、最初は柄を桜の花や秋の風景にしようと思ったものの、もう少し新しいものを入れようと思い勝手ながら和服にはありえないウエスタン柄やトロピカルなヤシの木、バナナの葉っぱ、そういうものをデザインしました」と、常に新しい可能性を追求する氏らしい考えを披露してくれた。
今回のコラボレーションを通して届けたいメッセージとしては「人生楽しく、前向きに上に上がっていこうというメッセージを缶のデザインに込めたつもりです」と答えた後「アルミ材質に印刷するのはどういうことなのか?やったことのない仕事なので、個人的に楽しみです」とコメント。最後に決めゼリフとして「さぁ、いい顔でいきましょう」と答え、インタビュー映像は終了。この後、3メートルにも及ぶ巨大な美人画の除幕式が行なわれ、先行内覧会は終わりを迎えた。
なお、会場では数量限定で、荒木飛呂彦氏の作品に思いを馳せて醸造されたオリジナルビール「受け継ぐもの」や、Tシャツなど荒木飛呂彦氏描き下ろしデザインのオリジナルグッズも販売される。
グッズラインナップは、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン Tシャツ(2種、各6,600円)」、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン トートバック(2種、各4,400円)」、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン コースター(2種、各1,100円)」、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン クリアファイル(2種、各550円」」、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン ポストカード(2種、各385円)」、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン ステッカー(2種、各660円)」となっている。
そのほか、ECサイト限定発売商品として「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン トレーナー(2種、各13,200円)と、「ヱビス 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン 浮世絵(1種、88,000円)」も用意されているので、合わせてチェックしておきたい。
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