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松本零士氏初の大規模展覧会「松本零士展 創作の旅路」開催決定
初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料などを展示
2025年2月13日 10:00
- 【「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 「松本零士展 創作の旅路」】
- 東京会場:6月20日~9月7日 開催予定
- 北九州会場:9月27日~2026年1月12日 開催予定
「銀河鉄道999」50周年プロジェクトとして、松本零士氏の初めての大規模展覧会「松本零士展 創作の旅路」の開催が決定した。会期は東京会場が6月20日から9月7日、北九州会場が9月27日から2026年1月12日。
「松本零士展 創作の旅路」は、初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料や貴重な思い出の品々を通して、マンガとアニメというふたつのフィールドで独特の世界観を表現し続けた松本零士氏のアーティストとしての技術と力、70年を超える創作活動で未来に託したメッセージを読み解く展覧会。
「セクサロイド」(1968年)、「男おいどん」(1971年)など、多くの作品が世に送り出されており、その貴重な作品や資料を、アート視点、テクニック視点、ストーリーテラー視点など多面的に検証。更にそれらの表現によりメッセージされた松本零士氏の「作家」としての哲学と、それが生まれた背景を重ね合わせ、松本零士氏という創造者・アーティストの価値と魅力を展観していく。
父、松本零士が星の海に旅立って早2年、このたび関係各社様のご尽力により、 原画展を開催する運びとなりました。あんなに大切にしていたペンの1本でさえ持たずに旅に出てしまった松本ですが、遺された、まさに星の数ほどの原画1枚1枚には、その時々の松本がたしかに息づいています。
机に向かい一心不乱にペンを動かす、そんな父の横顔を見ながら私は育ちました。幼い頃は仕事ばかりの父に淋しい思いもしましたが、今、遺された原画を通して、あの頃の父に、少年の日の父に会えた奇跡を、嬉しく幸せに思っております。
「遠く時の輪の接するところで再び巡り会える」松本が常々申していた言葉ですが、それは未来に限らず、過去にも存在しているのかもしれません。本展覧会を通じて、ご来場された皆様おひとりおひとりが、それぞれ思い思いの「時の輪の接するところ」にて松本に出逢っていただけましたら幸いです。
(株)零時社 代表取締役 松本摩紀子氏
「『銀河鉄道999』50周年プロジェクト 『松本零士展 創作の旅路』」開催
英字表記:「The Galaxy Express 999」50th Anniversary Project Leiji Matsumoto Exhibition-Journey of Creation
東京会場
会期:6月20日(金)~9月7日(日)
会場:東京シティビュー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
主催:東京シティビュー
特別協力:零時社
企画制作:東映、東映アニメーション
監修:表 智之氏(北九州市漫画ミュージアム)
後援:J-WAVE、TOKYO MX
問い合わせ:東京シティビュー TEL:03-6406-6652(受付時間 10時~20時)
北九州会場
会期:9月27日(土)~2026年1月12日(月・祝)
会場:北九州市漫画ミュージアム企画展示室(あるあるCity5階)
問い合わせ:漫画ミュージアム TEL:093-512-5077(受付時間 11時~19時)
代表メールアドレス:manga@city.kitakyushu.lg.jp
※その他の詳細情報は、順次公開予定。
松本零士氏の代表作である「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「銀河鉄道999」が、1977年の漫画連載開始から2027年に50周年を迎えます。これを記念していくつものプロジェクトが動いており、今回の展覧会はその50周年プロジェクトの第1弾です。今、万感の想いをこめて、50周年プロジェクト、発進します!
本名・松本晟(まつもと あきら)。
1938年1月25日に福岡県久留米市で生まれ、戦後東京に出るまでを同県北九州市の小倉で過ごす。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で運命的な本(「新寶島」「月世界紳士」いずれも著者は手塚治虫)との出会いをきっかけに漫画を描き始める。
15歳の時に投稿作「蜜蜂の冒険」が「漫画少年」の第1回漫画新人王で新人王を受賞して掲載された。これが商業誌デビューとなる。18歳の時に手塚治虫の手伝いを1度したことはあるが、誰かのアシスタントについて師事することは無く、独学で漫画の画法を身に付けていく。
実質的な漫画家デビューは1957年「少女」掲載の「黒い花びら」。しばらくは少女漫画誌での執筆が続く。
1968年代に入り青年漫画誌が誕生し始めたころ「漫画ゴラク dokuhon」に「セクサロイド」を発表。以降、青年漫画誌での執筆が増え、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになった。
1970年代にはアニメーション作品に関わることも増え、多くの作品がアニメーションとしてテレビ放送や劇場公開され、SF漫画・アニメブームの火付け役となり、作品は日本を飛び出し世界中に広まった。
活動の範囲は、漫画の執筆だけにとどまらず、(公社)日本漫画家協会の常務理事(2000年~2018年)として漫画家の地位向上等に取り組む傍ら、(公財)日本宇宙少年団の理事長(1994年~2021年)として、宇宙・科学をテーマとした青少年教育活動にも力を注ぐなど、多くの団体で要職にあずかり精力的に各地を飛びまわっていた。2023年2月13日星の海に旅立つ(享年85)。
代表作:「男おいどん」「ガンフロンティア」「漫画宇宙戦艦ヤマト」「クイーンエメラルダス」「ザ・コクピットシリーズ」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「銀河鉄道999」「新竹取物語 1000年女王」ほか。
※敬称略
特別映像「松本零士に想いをよせて」 公開
2月13日は、故・松本零士氏の命日。親友・ちばてつや氏と「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」に影響を受け宇宙飛行士になった山崎直子氏の対談が実現した。若き日の松本零士氏のエピソードや、ちば氏の漫画への思い、山崎氏の宇宙への思いや松本零士氏が残した影響など、改めて松本零士氏の魅力を語った秘蔵映像が公開されている。
【配信概要】
配信作品:特別映像「松本零士に想いをよせて」
配信日:2月13日(木)
配信場所:東映アニメーション公式YouTubeチャンネル
映画「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」YouTubeにて特別限定配信決定
「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」は、総製作費3,000万ドルという巨費を投じた、松本零士氏ワールドの魂「キャプテンハーロック」のフル3DCG劇場映画。「アップルシード」の荒牧伸志監督や、「亡国のイージス」などで知られる福井晴敏氏をはじめとする、世界で活躍するトップクリエイターが集結しており、単なる過去作品のリメイクではなく、“リブート(再誕)”として現代によみがえった。
「タイタニック」・「アバター」のジェームズ・キャメロン氏が絶賛し、世界78以上の国と地域から上映オファーが殺到したという。
【配信概要】
配信作品:映画「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」(2013年公開)
配信日時:2月15日(土)20時~プレミア公開
※プレミア公開終了後、アーカイブとして3月1日(土)20時まで視聴可能
配信場所:YouTube「東映アニメーションミュージアムチャンネル」
※視聴ページは配信前日の2月14日(金)18時に、上記YouTube、公式X(twitter.com/toeianime_MC)より告知します。
破壊の化身か、最後の救世主か――
広域指名手配犯・宇宙海賊キャプテンハーロック。大戦中の英雄にして政府に叛旗を翻す、全宇宙の敵。政府より下ったハーロック暗殺命令を受けた青年ヤマは海賊船アルカディア号に乗組員を装い潜入するが、ハーロックに近づくにつれ、彼の目的とアルカディア号の正体、そして地球に隠された真実を知ることになる。滅び行く世界の中、残された可能性に賭けようと戦うハーロックと仲間たち。だが真実を闇に覆う政府は密かに開かれた未来を閉ざそうとしていた。
終焉の時代、人類の未来を賭けた戦いが今、始まる。
(C)松本零士/零時社
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners