読み切り
【今日の読み切り】「お化けはつらい世」
「お主の望みを叶えてやろうか」妖怪に尋ねられた現代人男性が苦渋の思いで願ったのは!?
2025年2月19日 00:00
- 【お化けはつらい世】
- 著者:北原順一
- 講談社
封印されていた太古の妖怪「人形神」。数百年ぶりに出会った人間は、仕事が1年と続かない無職の男だった。数百年ぶりに解き放たれた妖怪が現代人ならではの悩みに七転八倒する様子がコミカルに描かれている。
本作は、2022年8月から「コミックDAYS」にて配信されている北原順一氏の短編作品。
男性は今年で30歳にもなるというのに、5回の転職を経験し、どれも1年と続かないと嘆く無職の身である。そこへ妖怪「人形神」が彼の前に現われ、「お主の望みを叶えてやろうか」と声を掛ける。もちろん、妖怪なのでそれには恐ろしい対価が求められる。
しかし男は突飛な願いを言い渡し、妖怪を困らせてしまう。困り果てた妖怪は、欲望の種を男に授けて様子を見ることにした。己の内に潜む欲望を育て上げ膨れたところへ魂を攫いに行くという算段なのだが、果たして妖怪の目論見通りになるのか、否か、是非その目で見届けてほしい。
「人間に絶望をくれてやる!」と数百年ぶりに現れた妖怪神。出会った男がこじらせ三十路だったのが運の尽き!?
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