読み切り

【今日の読み切り】「明日私は君と出会う」

通学バスで出会った同じ名前の転校生には切ない秘密があった……

【明日私は君と出会う】

著者:記代隣子

集英社

 高校1年生の悠(ゆう)はある朝、通学バスの中でセーラー服の少女と出会う。自分と同じ「悠」という名前のその少女は、東京からやってきた転校生。彼女は切ない秘密を抱えていた。

 本作「明日私は君と出会う」は、記代隣子氏の短編作品で、「少年ジャンプ+」にて2024年8月7日から配信されている。

 学生時代、通学の電車やバスの中で、偶然の出会いを経験するというシチュエーションは小説やマンガなどでよく見かける。毎日が同じような繰り返しで、当たり前に過ぎている学生時代だからこそ味わえるドキドキするようなシーンなのかもしれない。

 本作では、同じ名前を持つ2人が偶然出会う場面から物語が展開していく。2人の小さな交流から、やがて彼女の秘密が明らかになる。青春時代を思い起こさせるような、爽やかな読了感を味わえる作品となっている。

□「少年ジャンプ+:明日私は君と出会う」のページ

【あらすじ】

バスで片道一時間かかる通学路――いつもの席に座って揺られていたら、その人は現われた……通学バスで出会った同じ“ゆう”という名前を持つ少女。小さな交流はやがて、彼女の抱えている【秘密】を知っていく――……記代隣子氏が贈る暖かくも切なさが刺さる青春ドラマ!