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【今日の読み切り】「金の国 水の国」

王女と貧しい建築士、不器用な2人の純愛ラブストーリー! 2023年には映画化も

【金の国 水の国】

著者:岩本ナオ

小学館

価格:652円

 隣合う仲の悪い国、A国とB国。ついに、戦争に発展してしまい、慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に告げる。「A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり、B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい」と。

 本作「金の国 水の国」は、岩本ナオ氏によるファンタジーマンガ作品。誰からも相手にされないおっとり王女、サーラと、“水の国”の家族思いの貧しい建築士、ナランバヤルは、国の思惑に巻き込まれて“偽りの夫婦”を演じることになる。本作は「このマンガがすごい!」(オンナ編)にて史上初の2連覇を達成している。

 いがみ合う2つの国。それぞれの国に暮らす人々は憎しみあっているかのように思えるが、実は相手に興味津々だ。個性豊かな登場人物たちが、政権争いを繰り広げていくのに反して、サーラとナランバヤルとのやりとりは、本当に微笑ましい。2つの国は戦争に発展するのか、サーラとナランバヤルはどうなっていくのか。読んで確かめてほしい。

 また本作は、2023年1月には、映画化もされている。監督は渡邉こと乃氏が担当し、王女、サーラを浜辺美波さん、建築士、ナランバヤルを賀来賢人さんがそれぞれ演じている。

 映画版では、エンドロールで美しい「絵巻」が流れる。原作コミックでも描かれていない物語の“その後”、サーラとナランバヤルを始め、映画に登場するあらゆるキャラクターたちの未来の姿が、やさしくあたたかなタッチと色彩で美しい絵巻として表現されている。

【映画『金の国 水の国』本予告 2023年1月27日(金)公開】
【あらすじ】

昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。

毎日毎日、つまらないことでいがみ合い、とうとう犬のうんこの片づけの件で戦争になってしまい、慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に言いました。

A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり
B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい―――

そんな中、A国の姫・サーラはB国の青年と偶然出会い……!?

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