特別企画

【今日の読み切り】「方向音痴の道の果て」

ひたすら不条理。さまよう少女ゾンビは地球最後の日を救えるのか!?

【方向音痴の道の果て】

著者:藤千華

小学館

 ひどい方向音痴の女子大生は、ある日、いつものように迷い込んだ道でトラックに轢かれる。目覚めた場所は棺桶の中で、しかもどうやらゾンビになってしまっていた。棺桶の中で見つけたスコップを手に脱出を図るが、結局また道に迷ってしまい……。

 「方向音痴の道の果て」は、藤千華氏の短編漫画。不条理ものが好きな人ならきっと刺さるであろう、どこまでも不条理なコメディだ。何の理由もなくゾンビになってしまい、しかも方向音痴のせいで地上に出ようとしているのに、どんどん地下深くに入り込んでいってしまう。その様相はあたかも、レトロゲー「ディグダグ」のごとし、だ。

 ようやく地下から脱出できたと思ったら、地上では地球最後の日が近づいていた。彼女は地球を守ることになるのか? そして、無事家族や友達の顔を再び見ることができるのか。ギャグっぽくもあり、ある種寓話的な雰囲気もある独特の語り口調が癖になる。

【あらすじ】

 昔からひどい方向音痴だった女子大生。ある日、いつも通り変な道に入り込んだところでドラックに轢かれ、気が付いた時には墓に埋められゾンビになっていた。

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