特別企画

【今日の読み切り】「ねぇねぇ、ねねさん。」

隣のイケメン大学生に胃袋をつかまれたOL。縮まらない距離にはある秘密が

【ねぇねぇ、ねねさん。】

著者:天色ちゆ

集英社

 カップ麺などを主食に生活するアラサーOLの寧々。ある日、鍵や携帯を忘れて途方に暮れて居た時に、アパートの隣室に住む大学生の凛太郎に救われる。寧々の食生活を聞き、凛太郎は毎日手料理を作ると宣言する。

 本作「ねぇねぇ、ねねさん。」は、「死がふたりを分かつとも」などでも知られる天色ちゆ氏による短編作品。「少年ジャンプ+」にて2021年9月25日より配信されている。

 毎晩おいしいご飯を作ってくれる人がいて、それがイケメン大学生で、しかも隣に住んでいて、良い感じの関係になれたとしたら、とびきり幸せな生活を送れること間違いなしだ。

 毎日22時になると、やってきて手料理を振る舞ってくれる凛太郎に、寧々は好意を持ち始める。ただ彼がやって来るのは決まって平日の22時過ぎ。もしかして、他に好きな人がいるのかもと思いながらも、どんどん彼に惹かれていく。物語が進むにつれて、少しずつ切ない秘密が明らかになっていく。自然に涙がこぼれそうになる、心があたたかくなるラブストーリーとなっている。

□「ねぇねぇ、ねねさん。」のページ

【あらすじ】

今日も君と22時の食事を楽しむ――OLのねねは、困っていたところを助けてくれた大学生のお隣さん・凛太郎によって完全に胃袋をつかまれていた。出される美味しい夕飯にお腹も心も満たされるねねだったが、近くにいるのに中々縮まらない距離……ねねから一歩を踏み出すが――……「死がふたりを分かつとも」の天色ちゆが描く温かく優しく切ない物語