特別企画

【猫の日】2月22日には猫マンガを読むしかない

「デキる猫は今日も憂鬱」など猫好きにはたまらん猫マンガ4冊をピックアップ!

【猫の日】

2月22日

 すっかり定着した感もあるが、2月22日はニャンニャンニャンという語呂合わせから「猫の日」になっている。近頃は猫の日にあわせて、特別なスイーツやグッズが登場したりと、猫好きの祭典となりつつある。そんなわけでMANGA Watchでも猫の日に合わせて、おすすめ猫マンガを紹介したい。

デキる猫は今日も憂鬱

出版社:講談社
著者:山田ヒツジ
既刊8巻(現在連載中)

【あらすじ】

 営業課に勤める28歳の会社員福澤幸来(サク)は、家事が壊滅的に苦手。そんな幸来の飼っている黒猫、諭吉は仔猫の頃、凍死しかけていたところを拾われた。当時は小さな仔猫だったが、ぐんぐんと育ち、今ではありえないサイズの巨大猫に成長した。しかも諭吉は家事万能。幸来の毎日のお弁当作りから、掃除、洗濯、買い物、裁縫やDIYまで完璧にこなすデキる猫だった。

【【OfficialPV】デキる猫は今日も憂鬱】

 男女問わず、仕事で忙しい日常を送っていればどうしても家事は二の次、三の次になりがちだ。片付けなきゃと思いつつも、右のごみを左に移動し、左の洗濯物を右に移動しつつ生活している人は少なくないはずだ。本作主人公の福澤幸来も、営業職の会社員として忙しい日々を送っているため、家はゴミ屋敷、スーツ姿のままリビングで朝までうたた寝、ビールで酔っ払い玄関で爆睡と、ダメ人間ぶりを発揮していた。しかし、諭吉との生活が始まってからは、完璧に家事をこなす黒猫のおかげで、毎日凝った手作り弁当を持参する高い女子力の持ち主だと誤解されるまでになっている。

 猫の諭吉くんは基本無口だが、その分態度と表情で自己を主張する。幸来のダメさに怒って喧嘩することも多い2人だが、お互いを思いやっている1人と1匹にほっこりさせられる。基本は4コマなので、サクっと読めてしまう。たいていは諭吉の家事力の高さに驚かされる話が多いが、たまに見せる幸来のかっこいいところも必見だ。

 2023年には夏アニメとして放送された。現在は、月刊シリウス、ニコニコ静画、pixivコミックで連載中。コミックスには諭吉視点の描き下ろしが収録されており、3月9日には最新刊の第9巻が発売する。

ニコニコ静画
pixivコミック

夜は猫といっしょ

出版社:KADOKAWA
著者:キュルZ
既刊5巻(現在連載中)

【あらすじ】

 社会人のフータは学生の妹ピーちゃんと、彼女が連れてきた猫と同居することになった。その猫は写真を撮っている時、模様が何故かQRコードの読み取りに反応したため、QR画像にちなんでキュルガと名付けられる。実体験に基づいた、猫との暮らしをほのぼのとしたタッチで描くコミックエッセイ

 多くのグッズが発売されており、本作を知らなくてもキュルガを見たことがある人はいるはずだ。虚無を感じるまん丸黒目と、ぷよぷよした顔と体。グレーのとら縞模様と餅のような丸っこい体つき。キュルガは一度見ると忘れられない強烈な見た目の猫だ。本作はキュルガの可愛さ100%でできている。

 抱き上げるとびろーんと伸びる。激しく甘えてくるのに、構ってやると急にスンとなる。気が付くといる。などなど、実際に飼っていなければ描けないリアルな猫の日常が、丁寧に描かれている。猫と暮らしたことがある人なら、「あるある!」とうなづいてしまうようなエピソードが満載で、日々の観察眼からもあふれる猫愛を感じる。

 作品は猫ブログ「ねこナビ」で「ずっと猫初心者」というタイトルで連載されている。作者のXでも公開されている。

ねこナビ
作者のX

Manhattan Portageとのコラボバッグや、タイムシークレットのスキンケアグッズとのコラボ、オリジナルデザインのエポスカードなど幅広いコラボが行なわれている

ラーメン赤猫

出版社:集英社
著者:アンギャマン
既刊6巻(現在連載中)

【あらすじ】

 猫が経営するラーメン屋ラーメン赤猫。おばさんの紹介で就職面接に来た社珠子(やしろたまこ)は、店の猫たちのブラッシングをするスタッフとして雇われる。店長の文蔵、接客とレジと経理もこなす佐々木、調理担当のサブ、接客担当のハナ、そして製麺虎のクリシュナは全員猫(と猫科)。

 白猫のハナは人間を雇うことに反対で、珠子へのあたりがきつい。だが、前職がすごいブラックだったという珠子はくじけず、だんだんと仕事仲間として打ち解けていく。

【TVアニメ『ラーメン赤猫』ティザーPV】

 「少年ジャンプ+」のインディーズ連載から生まれた猫マンガ。猫が営業するラーメン屋というファンタジーな設定だが、それ以外はいたって真面目なラーメン屋の経営記で、読んでいるとラーメンが食べたくなってくる罪作りな作品だ。

 本作の魅力はなんといっても、個性豊かなスタッフたち。いい人だが常に経営者目線を忘れないしっかり者の佐々木、見た目は一番怖そうなのに臆病で優しい性格の虎クリシュナ、FPSの大会でいいところまで行けるヘビーゲーマーなサブ、物言いはきついがなんだかんだと面倒見のいいハナ、そしてラーメンのためには抜け毛も制御するこだわりの職人文蔵など、生き生きとした猫たちがとてもかわいい。

 そして、珠子が製麺を手伝うシーンで描写される、リアルなラーメン屋の裏事情も、ラーメン好きなら見逃せない。迷惑系ユーチューバーが押しかけてきたりといった、今ドキのネタも満載だ。

 現在アニメ制作が進んでおり、オンエアは2024年7月の予定。第7巻は3月4日に発売される。

鬼灯の冷徹

出版社:講談社
著者:江口夏実
既刊31巻(完結)

【あらすじ】

 あの世には天獄と地獄がある。地獄は八大地獄と八寒地獄に分かれ、さらに272の細かい部署に分かれている。増え続ける亡者で多忙を極める地獄を統括しているのは、閻魔大王の第一補佐官の鬼灯(ほおずき)。ドSな鬼神、鬼灯と彼を取り巻く大勢の獄卒や妖怪、悪魔、地獄の住民、神獣や神様らの、恐ろしくも楽しい日常を笑いとともに描く。

 閻魔大王を始めとする地獄の十王はもちろん、桃太郎や一寸法師、カチカチ山のウサギや舌きり雀らおとぎ話の登場人物、妲己やリリス、ベルゼブブにサタン、アヌビスやトトらエジプトの神々、小野篁や紫式部など歴史上の人物まで実に多彩な人物が登場し、笑いながら世界中の地獄事情や神話伝説、おとぎ話にも詳しくなれる。

 地獄には獄卒と亡者のほかにたくさんの動物も住んでいる。そのため「鬼灯の冷徹」には動物キャラがたくさん登場するが、その中でも猫には印象的なキャラが多い。今回は一度見たら忘れられない漢さんをはじめとした、作者の推し猫を紹介したい。

 いつもゴシップを求めて街をうろついている猫又の小判は、週刊三途の川の芸能ゴシップニャン集者。社会部のスコティッシュフォールドを見返そうと鬼灯に近づくが、胃に穴が開くほどひどい目に遭ってしまう。実は悲しい過去の持ち主で、結構義理堅いところもある苦労人。うっとうしいゴシップ記者だが、憎めないかわいい猫。

野干の檎 (ごん)と猫又の小判。地獄の花街でいつも2匹でだらだらしている

 巨大猫の火車は、裁判前に地獄行きが決まった極悪人の亡者を現世から連行する仕事をしている。もともとは荷車を使っていたが、現在はサイドカー付きのカスタムバイクに乗っている。その正体は人食いのオバサマ猫。気が合うと、気軽にバイクにも乗せてくれたりと気のいいところもある。

大きさも相まって迫力満点の火車さん

 眉毛の濃い、怖そうな顔に反して結構笑いの沸点が低い漢(かん)は、エジプシャン・マウのような斑点を持った猫。8等身のスリムボディで常に二足歩行している。地獄の3番目の裁判官、宋帝王の部下で、男性の性に関する審理を担当している。登場時からずっと一貫して、行動と思考が謎すぎる。そして、そんなところが癖になるヤバい男。

つかみどころのない自由人で、謎の行動が多いのが特徴