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実写ドラマは7月3日より配信スタート!主従逆転BL「しもべの王子様」作者たつもとみお氏インタビュー

【しもべの王子様】
配信中
(C) たつもとみお/シーモアコミックス

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 7月3日より、TOKYO MXやTVerで実写版のドラマ配信がスタートした「しもべの王子様」は、コミックシーモアのオリジナルBLマンガとして、2023年3月から配信している作品。

 現在はコミックシーモアで11巻まで発売されており、7月4日に12巻の発売が予定されている。コミックシーモアでは2巻まで無料で読むことができ。また、紙のコミックス版の1巻が6月5日にジェラートコミックスから発刊されている。

直也と高明の不器用な恋愛が読者を惹きつけている

 高校時代に校内ヒエラルキーのトップに君臨していた社長令息・五藤直也と、そんな直也の命令ならなんでも聞く「しもべ」だった佐藤高明。だが10年後に、直也は会社の経営に失敗し無職に、高明はベンチャーの社長として成功を収め、社会的な立場はすっかり逆転していた。それなのに相変わらず直也に従う高明の姿は、直也を苛立たせ――。

 立場が逆転しても相変わらず直也に服従したがる高明の、なかなか明かさない胸の内や、底辺に落ちてしまった自分を真正面から直視できず素直になれない直也、2人の揺れ動く感情が微妙にすれ違ったり重なったりするその不安定さが作品の魅力だ。

 今回は作者のたつもとみお氏にメールインタビューで話を聞くことができた。作品の誕生秘話からドラマの感想まで、「しもべの王子様」に関するもろもろを質問してみた。

□コミックシーモア「しもべの王子様」のページ

――物語の着想はどんなところから得たのですか?

たつもとみお氏: 男性2人の社会的な立ち位置が逆転して……といった設定は、古から脈々とあるのかなと思っていて、お話を作る時にそういう「好き」のベースはあったと思います。 後はタイトルから分かってしまうかもしれませんが、「星の王子さま」も少しだけ入っています。父親に「権力、名声、お金」、直也に「大切なものは目に見えない」、高明に「僕だけの大切なバラ」、という要素を入れています。(名著で遊んで申し訳ないです! 未読の方はぜひ。) ただメインではなくて最初の気軽な着想として、そこからBLとして楽しんで頂けるように私好みな設定を重ねています。

――高明と直也のキャラクターはどのようにして生まれたのですか?

たつもとみお氏: 部室という2人だけの空間で、直也はパシリという形で彼を試すような行動を高明にぶつけていて、高明は全部分かった上で言うことを聞いている、という高校時代のエピソードが先行してキャラクターができました。直也はツンデレ、高明はムッツリ眼鏡ですね。

高校時代の直也は絶対的な支配者として高明を服従させていたが――

――下克上BL最大の魅力はどんなところだと思いますか?

たつもとみお氏: 男女間より同性同士だからこそ複雑な心境がからんでくる所でしょうか。

――物語を描くうえで苦心したことはありますか?

たつもとみお氏: 元々Ficus Party(シーモアコミックスのBLレーベル「Ficus」の描き下ろしBLコミックを人気声優が朗読するイベント)のために読み切りで描いたお話だったのです。でも、読み切りにしては内容が増えてしまって、1話のページ内に収めるために、現在から十年分の過去を振り返るというダイジェスト的な作りになりました。過去を振り返るという作り自体は気に入っているのですが、ページに余裕があったらもう少しモノローグではなくエピソードにページを割けたら良かったのかなと思います。

――2人の不安定だが優しい関係が本作の魅力だと思います。こういった関係性を描く上で気を付けていることはありますか?

たつもとみお氏: 恋愛ものを描く時、読者の方が「この2人は一生別れずにずっと想い合っていけるだろうな」と信じられるようなラストにしたいという思いがあります。少し不安定な所から、どうメンタルや関係を安定させて幸せへと持っていくのかを考えた時に、リアルすぎても面白くないし、あまりに単純過ぎても納得してもらえないのかなと。

髪を切ろうと美容室に入った直也。それが気持ちを切り替えるきっかけになる

 直也は第1話で、自分で美容室に入り、高明のために自分から関係を断ち切ろうと考えられた段階で、もう底を打ったのかなという感じで、後は上を向いていくばかりの基本優しい子なので描きやすかったです。

――主人公以外で、お気に入りのキャラクターは誰ですか? 合わせて理由も教えていただけますか?

たつもとみお氏: 直也の同僚の森さんです。直也の父親と真逆の価値観の人として出したキャラクターでもあり、人に優しくて強い人かなと。あと弟の侑真(ゆうま)も可愛くて好きです。

頼りになる森さんは本作の癒し枠
女性連れで直也の前に現れた侑真。生意気そうな見た目とは裏腹に、意外とお兄ちゃんっ子?

――実写ドラマ化の感想を教えてください。

たつもとみお氏: びっくりしました! 脚本を読ませていただいたり、撮影の進行スケジュール表などを共有させていただく中で、想像より色々な方が関わって進められていくのだなというのを改めて感じました。

――ドラマを見る機会はありましたか?

たつもとみお氏: 全部ではないですが中盤までのサンプルをいただいています!ドラマならではの魅力がいっぱいだと思うので、ぜひ観て楽しんでいただけたらなと思います!

マンガのシーンがドラマでどのように再現されているかを見るのも楽しみ

――普段の創作活動で心掛けていることは何ですか?

たつもとみお氏: 日常を大切にすることと、漫画や本を幅広くたくさん読むことです。 動画系にアンテナが低いことに改めて気づいたので、この機会に今後はそちらもチェックしていきたいなと思います。

――今後描いてみたい題材やキャラクターなどがあれば教えてください。

たつもとみお氏: このところ都会が舞台の漫画が続いているので次は地方を舞台にしたいと思ったりしています。あとは体格差とか、30年くらい前の時代を描くのも楽しいかなと。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

たつもとみお氏: いつも応援ありがとうございます! 漫画を描かせていただけているのは読んでくださる読者さんがいればこそ。毎年、漫画を描くお仕事が今年もできてよかったなと思いながら過ごしています。「しもべの王子様」漫画もドラマも楽しんでいただけたら嬉しいです! どうぞよろしくお願いします!

――ありがとうございました!

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