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「矢沢あい『NANA』の世界」本日発売。描き下ろしイラストや「矢沢あいを知る『110の質問』」などを掲載

【矢沢あい「NANA」の世界】
発売日:8月7日
価格:1,650円

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 平凡社は、少女マンガ「NANA」(集英社)を、豊富なビジュアルとともに解説するムック「矢沢あい『NANA』の世界」(別冊太陽「太陽の地図帖」シリーズ)を8月7日に発売した。価格は1,650円。

 本書は、作者である矢沢あい氏の画業40周年、そして「NANA」の連載25周年を記念して刊行されるムック。作品世界を、ファッションや音楽、矢沢あい氏へのインタビューなどを通して徹底的に解説する。

 また、作者矢沢あい氏と「NANA」を刊行する出版社 集英社の全面協力のもと、未公開の下絵や作画資料が掲載されている。

主要キャラクターの紹介では、矢沢あい氏本人が選んだ、初公開の下絵を掲載

特別企画「矢沢あいを知る『110の質問』」

 矢沢あい氏の現在の生活や作品への想いなどがたっぷり詰まった一問一答企画が、12ページにわたる充実のボリュームで掲載されている。さらに、「矢沢あいが語る『作画の秘密』」では、制作過程の原稿を初公開。

「『NANA』登場人物図鑑」

 「『NANA』登場人物図鑑」では登場人物110人を紹介。主要登場人物には、矢沢あい氏本人からのコメントも添えられている。

登場人物図鑑の一部

その他

 本書の巻頭言は、小説家の辻村深月氏が担当。そのほかにも、俳優の中田クルミさんなど、「NANA」を愛する執筆陣も充実している。

 作品世界を彩るカルチャーを深掘りする記事も多種多様で、登場人物たちが憧れた「セックス・ピストルズ」をはじめロンドンパンクの世界や、ヴィヴィアン・ウエストウッドなどファッションの世界にも専門家の解説によって迫る。

 さらに、矢沢あい氏の全作品データや、略年譜などのデータも掲載。

「ファッションアイコンとしてのシド・ヴィシャス、その生き様」(文=佐藤誠二朗氏)
【目次】

●特別巻頭口絵

「NANA」イラストギャラリー 矢沢あいの作画コメントつき

●巻頭言

矢沢あい作品がくれた「私たちのスタンダード」(文=辻村深月)

●特別企画

・矢沢あいを知る「110の質問」

・矢沢あいが語る「作画の秘密」

●「NANA」入門

同じ名前を持つ二人の少女の夢とリアルを描く 2000年代を象徴する“伝説の少女漫画”

「NANA」登場人物相関図&登場人物図鑑

●登場人物で旅する「NANA」

【1】小松奈々

トレンドとコンサバで揺れ動くハチファッション

【2】大崎ナナ

イギリス・パンクを牽引した「ガールズパンク」にナナの幻影を見る

【3】本城蓮

ファッションアイコンとしてのシド・ヴィシャス、その生き様

【4】寺島伸夫

ジョニー・ロットン的ファッションに見る、「パンク」という文化

【5】高木泰士

「ルードボーイズ」と「スキンズ」。イギリスの若者ファッションから見る、ヤスという男

【6】岡崎真一

シンの「リップチェーン」とボディモディフィケーション

【7】一ノ瀬巧

タクミとマルコム・マクラーレン。バンドの生みの親の共通項とは?

●評論

・ロンドン・パンクと「セックス・ピストルズ」の時代

・誰もが己の戦闘服を纏って──永遠のヴィヴィアン・ウエストウッド

・「NANA」と椎名林檎と「1999年7の月」

・「上京物語」の系譜として見る「NANA」

・なぜ、実写映画「NANA」はエポックメイキングな一作となったのか?

●コラム 「NANA」を深堀り

・遠藤章司とグランジファッション

・707号室とニューヨーク「チェルシー・ホテル」

・上原美里(都築舞)を救った「ゴスロリ」と音楽

・「いとしのレイラ」とペルシア文学

・レンの愛車「1965年式のシェルビーGT350」

●私と「NANA」

俳優・中田クルミ ファッションも音楽も「NANA」から学んだ──。私の人生の基準です。

●名作地図

“パンク・スピリッツ”揺籃の地 1970年代のロンドンを歩く

●名作の舞台を訪ねて

ナナとハチ、20歳の「東京」生活

●矢沢あい 全作品初出誌&初収録単行本等データ/略年譜

書誌情報

書名:「矢沢あい『NANA』の世界」

シリーズ:別冊太陽 太陽の地図帖

編集:太陽の地図帖編集部

文:宇野維正/岡崎武志/小野原教子/佐藤誠二朗/杉山亮一/田口哲也(敬称略)

発売日:8月7日

造本:B5/112P/並製/オールカラー

定価:1,650円

ISBN:978-4-582-94634-5

出版社:平凡社