特別企画
【今日の読み切り】「ある人」
ねじ式っぽい世界でLGBT問題を語る問題作
2024年7月29日 00:00
- 【ある人】
- 著者:岡田索雲
- 双葉社
ある日、女は突然ぶつかってきた男と入れ替わってしまった。見た目男性の女は、もとに戻るために走り去ってしまった女を探して街をさまよう。
「ある人」は、「ようきなやつら」や「アンチマン」の岡田索雲氏の短編漫画。現代的な入れ替わりものと思いきや、作品の雰囲気はあの問題作「ねじ式」を髣髴とさせる(というか、そのまんまとも言う)。
作品には、LGBTにまつわり世間を騒がせた様々な問題が内包され、ジェンダーの自由を問う作品となっている。ジェンダー問題のカオスっぷりが、ねじ式的な世界観とよくマッチしており、現代的な作品に仕上がっている。
ある日、男と女は体が入れ替わってしまう。駆け去っていった女を探して、男は悪夢のような街をさ迷い歩く。
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