ニュース

マンガ「花の慶次」×関鍛冶伝承館がコラボ! 「関鍛冶と戦国日本刀展」が開催

刀都・岐阜県関市にて2月3日より開催。前田慶次所用の短刀と槍を完全再現

【関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~】

期間:2月3日~3月29日

時間:9時~16時30分(最終入館16時)

会場:関鍛冶伝承館 2階第Ⅰ展示室

入館料:大人500円、高校生・小中学生200円

 岐阜県関市は、2月3日よりマンガ「花の慶次 -雲のかなたに-」とコラボした「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」を開催する。期間は3月29日まで。入館料は大人500円ほか。

 本展は、戦国の世を駆け抜けた天下一の傾奇者・前田慶次を主人公としたマンガ「花の慶次 -雲のかなたに-」と、刃物の産地で知られる岐阜県関市がコラボレーションした展覧会。

 本展では、作品中で主人公・慶次が太閤秀吉との謁見に際し、自らの傾奇者としての生き様を貫き通すため、秀吉暗殺を念頭に特別に入手する「関の刀工が鍛えた厚重ね南蛮鉄の短刀」と、慶次を象徴する得物であり、戦国時代当時は一部の豪の者にしか使用が許されなかった「皆朱の槍」(かいしゅのやり)が原作に基づいて完全再現されている。

 「厚重ね南蛮鉄の大短刀」は身幅(厚さ)が通常の短刀のおよそ3倍という鉈や斧のような厚みを持つため、重さは通常の日本刀より重くなっており、まさに慶次でないと扱えない超・豪快な短刀。「皆朱の槍」は、原作に登場する様々な慶次所用の槍の中から典型的なものを再現し、身の丈が六尺五寸(約197cm)以上ある慶次が振るうことをイメージしたかなり大ぶりな穂先と柄として、全長は八尺二寸(約2.5m)という長さとなっている。皆朱の色は慶次の出身である前田家のあった加賀の朱塗り漆器をイメージした朱色で再現塗装された。作刀は「南蛮鉄大短刀」が二十六代藤原兼房刀匠、「皆朱の槍」が丹波兼信刀匠と、二人の関鍛冶がその技術の粋を尽くし、現代の南蛮鉄を使用して制作。

 さらに会場では「関鍛冶と戦国武将」として、作中に登場する織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・上杉景勝・服部半蔵など、実際に関鍛冶の刀を使用したと伝わる武将の原作イラストと、それぞれ関わりのある刀工の作品をセットで展示。会場モニターでは制作した刀匠のインタビューと制作風景の映像も放映される。

 また、先着8,000名の入館者に、特製の「花の慶次キャラクターカード」8種類のうち1種類がランダムで配布される。

「花の慶次 -雲のかなたに-」で登場する大短刀と朱槍

大短刀コマ (C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス 1990
大短刀コマ (C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス 1990
朱槍カット (C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス 1990

完全再現された「南蛮鉄大短刀」と「皆朱の槍」

南蛮鉄大短刀/関鍛冶伝承館蔵
二十六代藤原兼房刀匠
皆朱の槍/関鍛冶伝承館蔵
丹波兼信刀匠
【「花の慶次」作品紹介】

週刊少年ジャンプで1990年から1993年に渡って連載された、原哲夫氏(漫画)、麻生未央氏(脚本)による隆慶一郎作「一夢庵風流記」を原作とした歴史漫画。戦国の世を当代きっての傾奇者として生きた漢・前田慶次の奔放な生きざまを描いた作品。「花の慶次 -雲の彼方に-」と改題し再版され、現在までの累計発行部数は2,000万部を超える。

開催概要

「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」

開催場所:関鍛冶伝承館 2階第Ⅰ展示室
     〒501-3857 岐阜県関市南春日町9−1
電話:0575(23)3825
会期:2月3日~3月29日
開館時間:午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:毎週火曜日・祝日の翌日(いずれも休日を除く)
主催:関市
協力:株式会社コアミックス
特別入館料:大人500円、高校生・小中学生200円