読み切り

【今日の読み切り】「縁切り榎」

令和の駐在さんが出会ったのは、あらゆる縁をぶった切る榎の霊だった

【縁切り榎】

著者:梶井祐

集英社

 前日から板橋の駐在に配属された堂守京介には霊感がある。木の前を通ると“縁切り”されると噂の「縁切り榎」の近くだった。

 本作は、2024年1月15日から「ジャンプ+」にて配信されている梶井祐氏の短編作品。

 「縁切り榎」が縁を切るところを目撃した京介。見えていない振りをするが、突然縁切り榎の頭から血が噴き出したのに驚いて、つい話しかけてしまう。そこには、縁切りをして欲しくて縁切り榎を削っている、傷だらけの少女がいた。

 遠い昔には榎と並んで槻が生えており、槻が良縁を結んでいた。槻が焼失してしまった時の夢を見た「堂守京介」はどのような行動に出るのか、悪縁を切られた少女はどうなってしまうのか。生活していると霊感はなくとも、不思議な出会い、運命的な出来事などが起こることがある。気付かないけどそこには何かの縁があったのだろうか……と思わされるストーリとなっている。

□少年ジャンプ+「縁切り榎」のページ

【あらすじ】

 令和の駐在さんが出会ったのは、あらゆる縁をぶった切る榎の霊。そんな二人は、ある“繋がり”に追い詰められる少女と出会う…